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G Generation Guardian

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「いい加減に起きろッ!!」

助走から上に跳躍、思い切り少年を踏みつけた。

「ぁぁぁあああああああああ!!!何すんだぁ!!」

「よし、じゃあ頑張って逃げてちょ☆」

少年が覚醒した事を確認すると、ピーニャは全速力を持ってこの場を去った。

「痛ぅ…!なんだ、これ…市が、燃えている…?」

少年が眼にしたのは悲鳴と絶叫と爆音による最悪の狂想曲であった。黒い巨人≪MS≫が辺りを焼き尽くし、人々はそれに恐れ走る。開いた口がふさがらず、恐怖が理不尽に身体の全体を駆け廻る。

「(何とか…何とかしないと!!!)」

震える足を無理矢理治まらせ、少年は艦の方を向いた。

「戦うんだ、俺ッッ!!!!」

そう叫びながら、少年は大地を踏みしめ駆けだした。

艦の格納庫では、エクストリームガンダムとエクシアブレイズが万全に整備され、ハンガーに懸架されていた。他のMSも出撃している様で、今の格納庫は正に整備員の戦場と化していた。その中を掻き分けながら、ブレイドとセンナ、そしてレオスとセシアは自分の乗機のコクピットへ向かった。

「レオス…私もエクストリームに乗せてください!」

「セシア!?でも、君を危険に晒す訳には…!」

今コクピットに乗り込もうとしたレオスは身体を止め、セシアの方を向いて反論した。しかし、彼女の表情は全く揺るごうとはしなかった。

「いままで…私は貴方の無事を祈る事しかできませんでした。それは私がホロアクターだから…でも今は違う!今の私は貴方と同じ時間を共有できる…もう見ているだけなのは嫌なんです!貴方の…力になりたい!」

「…解った。君はオレが死なせやしない。サポートを頼む。」

「…はい!!」

レオスは遂に折れ、セシアをサブ・シートに乗せた。これで何としても死ねなくなった。セシアを見て、レオスは再び戦いに対する覚悟を新たにした。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん