G Generation Guardian
「悪く思うな。呪うなら運命とその機体を呪え。」
男が、ガンダムに向け刃を突き刺そうとした時。
「まだ…死ねるかよオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオおお!!!!!!!」
少年は機体を逸らし、直撃を回避、そしてそのまま全身のスラスターを蒸かし、一つ目の機体を引き剥がそうとする。
「何…!?」
男は驚嘆の表情を見せ、機体をいったん下がらせる。そのおかげでガンダムXは自由となり、即座に体勢を整える。
「お前は俺が斬る…絶対に!!その怨念も!!!!」
最早煙幕が風によって流れた今、視界を遮る物は存在しない。少年は傍らに突き刺さっていた実体剣を抜き、再び構えを見せた。先程迄とは異なる、研ぎ澄まされた殺意が男に放たれていた。
「少しは出来る貌になったァッッ!!!!!」
男もまた二刀を構え、ガンダムXへ向け突貫を仕掛ける。姿勢の低い、下から斬り上げる一刀である。
「巫山戯るなあああああああ!!!!!!!」
少年は怒りに満ちた咆哮を上げると、瞬時に各部のスラスターを稼働させ、流れる様にしてその一撃を回避した。
「!!」
「まだ!!!」
今度はガンダムXが相手の背後を取り、実体剣を斬り上げる様に振るう。
「くっ…!」
咄嗟のスラスター制御で胴を寸断される事は防いだが、その代わりに左腕を両断された。男はすぐに機体を向き直させ、距離を取った。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん