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G Generation Guardian

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「何を言って…!!」

その瞬間、イフリート改から激しい光が放たれた。思わず少年、レイは機体を下がらせ、距離を取る。敵機を再び見ると、徐々にその姿が消えていくではないか。MSが光と共に消えるなど、まるで奇術の様に見える。

「逃がすか!!!」

レイは手持ちのシールドをライフルに変形させ、イフリート改のコクピットであろう胸部に狙いを定め、引き金を引いた。しかし、その弾に手応えは無く、イフリート改は遂に完全に姿を消失させてしまった。まるで悪夢の様な現実が過ぎ、残ったのは空虚のみとなった。

「そんなのアリかよ…畜生…畜生おおおおおおおおおおおおお!!!!!!」

レイはコンソールを叩き、今まで押し込めていた感情が涙へと変わって一気に流れ出した。決壊したダムの水の様に、その涙はとどまる所を知らなかった。独り残った戦場に、レイの慟哭だけが哀しく響いていた。
「コイツで仕舞だ…くたばりやがれッッ!!!!」


エクシアブレイズの一刃が最後の一機を両断し、黒いMSの軍勢は完全に沈黙した。各機体はそれぞれ損傷が見られ、見るからに満身創痍といった風であった。

「増援の反応も無し。私達の勝利です!やりましたね!」

「ああ。…でも…。」

セシアに労いの言葉を掛けられたレオスであるが、少々歯切れの悪い言葉が返る。

「レオス…?」

「確かにオレ達は勝った…でも、その犠牲は大きかったよ。」

レオスは操縦席から改めて辺りを見渡す。MSの残骸、傷ついた人々…。仕方の無い事だったのかもしれないが、もしかしたら、もう少し自分が上手くやれば、被害をゼロに出来なくとも、命を落とす人を減らす事が出来たのではないか、と思わずには居られなかった。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん