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G Generation Guardian

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「MSだって平和の為に使える筈なんだ…なのに、なんでこんな事にしか使えねえんだ。こいつ等だってきっと、望んじゃいねえ…。」

ロウは黒いMSの残骸を見詰めながら、思わずそう呟いた。メカと共に生き、メカを人の役に立つ様に使うジャンク屋としては、只傷つけ、壊すためだけにメカが使われてしまうという事が我慢ならなかった。

「GN-X以外は見慣れねえ型だな…異世界のMSって奴か?」

「やろな。細かい事はサンプルを持ち帰って調べやな解らんやろけど…明らかに普通やあらへん。…胸糞悪いわ。」

何処から、何故このギルドに襲撃して来たのかは解らない。まるで天災の様に荒れ狂い、奪えるだけの命を奪っていった。どの様な理由があろうと、赦せる物では無かった。

「気負う必要は無えだろ。襲われた奴も、死んじまった奴も運が無かっただけだ。それ以上もそれ以下も無え。」

「そんな言い方…!」

余りにも無神経なブレイドの言葉に、思わず立ち上がり、反論をしようとして立ち上がったセンナであったが、彼の様子を見てそれは憚られた。掌から出血する位に強く拳を握り、表情は怒りに満ちていた。そして少し、悲しみの様な物も感じ取れた。

「…気にしとるんはどっちやねん。」

「黙ってろ。戻るぜ。」
戦場を後にし、艦艇に帰投した三機のガンダム。それらがMSハンガーに掛けられたと同時に整備員がマニュアルを携えながら各機の修復に取り掛かる。パイロットはコクピットハッチを開け、床上に降り立った。しかし、そこにはギルドの群衆が集まっており、各々が彼らに感謝や称賛の歓声を浴びせていた。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん