G Generation Guardian
「泣かずにいられますか!これが…!俺は貴方達みたいに強くありません!!」
「甘ったれてんじゃねえ!!泣いてる時間が勿体無ェんだよ!!死んだ奴に済まねえと思うならそいつ等の分まで上向いて生きてろ!!…それが男ってもんだ。」
「上を向いて…生きる…。」
レイはブレイドからぶつけられた言葉を繰り返し、涙を拭って立ち上がった。そうだ。泣いている場合では無い。死んだ仲間や、友達が、自分が塞ぎこむことを望むだろうか。答えはNOだ。一緒に居たのだから解る。これからも自分は上を向いて馬鹿をやればいい。そうして強くなればいい。そう思い直したのだ。
「…ありがとうございます。俺、吹っ切れましたよ。俺はこれからも自分の道を邁進します!!」
「そうかい。頑張れよ、坊主。」
「レイ。レイ・シュターズン。俺の名前です。」
「そうか、気張れよレイ!!」
「はい!!…ところでセンナさん!」
「…私?」
ブレイドから叱咤激励された所で、今度はセンナに向き直る。何故なのか、センナは彼からとてつもなく嫌な予感がした。
「その豊満なお胸で…僕の傷ついた心を癒して…!」
「できるかアアアアアアアアアア!!!!!!」
レイはセンナ目掛けて全力で飛びかかるが、それはセンナの鋼の拳により阻まれた。その拳は狂い無く彼の腹部に直撃し、そのまま十数m吹き飛ばされた。彼は激痛と苦悶の中こう思うのであった。
「俺はもう大丈夫だ。だからお前らは安心して俺を見守っててくれ。」
第一話・完
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん