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G Generation Guardian

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「はい、友軍の機影も見つからず、おまけに事故にも逢ってしまって途方に暮れていた所です。」

ネロはとりあえず口裏を少年に合わせて話を進める。相手が「世界」の違う人間であることが幸いしたのか、怪しまれている様子は見受けられなかった。

「立ち話も何だし、修理が終わるまでゆっくりしててくれよ。」

「はい…ただ、機体のシステム面には触れないでください。部外者の者が触ると少々…「面倒」な事になりますので。」

「…わかった。言っておくよ。」

一応の念を押させ、ネロは少年と共にこの場を去った。
そして、それを見守り顔を見合わせる二人の姿があった。

「…ヒロトさん、あれもサナリィの試作機だったりします?」

「うーん…真黒で羽のあるシルエットは個人的には嫌いじゃないけど、君ならこれを軍に採用したいと思う?」

眼鏡を掛けた青年はスーツの青年に問いを投げるが、答えを得る事はかなわず逆に問いを投げ返された。

「いえ…明らかに不吉ですし、しませんね。」

「でしょう?こんな鴉や死神を連想させるようなシルエットは、売れないんだよねぇ…」

スーツの青年は、眼鏡の青年の返答を聞き、眼の前の黒い機体を嘲笑するような笑みを浮かべながら言葉を返した。
眼鏡を掛けた方が『フォント・ボー』という。彼も最近このGENERATION WORLDに流れ着き、このブラックロー運送に保護され従業員という形で生活を送っている。MSの知識には自信があり、この世界のネットワークが構築されてからは寝る間も惜しんで異世界のMSについても調べ続けている。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん