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G Generation Guardian

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ハロロは全天周モニターのウインドウの中で反省したような表情と声色を重ねながら謝罪する。それを見た少女、ベルはフォントの方に向き直り彼女の弁解を始めた。

「ごめんなさい…私、やることが無くなって退屈になっちゃって…私が悪いの!だからハロロを怒らないであげて!」

「…わかった。これからは、勝手にファントムに乗らないでくれよ。」

「うん!」

目に涙を浮かべながら弁解するベルに、フォントの良心が痛んだためにこれ以上の追及はしないでおくことにした。思い返せば、木星本国で「姫君」であるベルを泣かせたとあっては、今頃自分の首は無かったのではないか。そう考えると、フォントは少し肝が冷えた思いになった。


「…ハハッ、フォント君。悪いけど、また一つ君の弱みを撮らせてもらったよ。」

その頃、ヒロトはオフィス代わりに借りている一室で、端末の画面を前にして笑みを浮かばせていた。犀我の黒い機体を見た時と同様、嘲笑うかのような黒い笑みである。おそらくヒロトは何らかの手段を用い、ファントムのコクピット内のカメラ(通信に用いる時に使用する物)を通して今のやり取りを目撃していたのだ。

『ヒロト様、相変わらず趣味が悪いですよ。』

そう言葉を掛けたのは、ヒロトが自ら構築した支援AIである。ハロロ同様言語機能が搭載されており、尚且つ彼女よりも高性能な物に仕上がっている。

「僕なりの娯楽さ。さあ、仕事仕事…」

『現金なお人ですね、まったく…。』

ヒロトの難癖に、AIは呆れたように物を言いながら、彼と共に仕事を進めていた。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん