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G Generation Guardian

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「いいよ、ウチで働いても。見た所体力はありそうだし。その代わり、バシバシ働いてもらうからね!!」

「ありがとうございます。」

少し無理のある言い訳かと危惧したが、思いの他快諾してくれたとネロは胸を撫で下ろす思いになった。もしここで返される羽目になれば、この先の作戦行動に大きな支障が出るのだから。

「(これでここに留まる口実は出来たか…。後は何か事象さえ起これば事は滞り無く進むのだが。)」

ネロは修復された機体を見詰めながら、心の中でそう呟いた。彼の目的、その内容は未だ誰も知る者はいない。

「(彼がネロ君か…面白そうだから、俺…このタカヤマ・ヒロトももう少しここに留まる事にしようかな♪)」

ネロがブラックロー運送で働くことが決定し、改めて部屋も割り当てられたので、オンモから聞いた通りに通路を伝ってその部屋へと向かう。元々従業員は少ないのか、すれ違う人間は殆どいなかった。しかし、ネロが自分の部屋の直前まで来た時だ。たった一人、男が待っていた。作業着姿の従業員と比べ異彩を放つスーツ姿であり、浮かべている笑顔からか掴みどころの無い雰囲気を醸し出している。

「…俺に何か用でしょうか。」

「そんなに畏まらないでよ。っていうか、俺には…あ、俺はヒロト・タカヤマって言うんだけど。まぁその「キャラ」で話すのも疲れるでしょ。楽な話し方でいいよ。」

男が言う「キャラ」という言葉に反応し、思わず眉がほんの少しだけ動いてしまう。怪しまれないとは思ってはいないが、会話も交わしていない男にこの様に言われるとは予想もしていなかった。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん