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G Generation Guardian

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「何の事でしょうか?」

「何の事も無いさ。あの不気味な機体から明らかに可笑しいじゃないか。俺はまだ異世界については詳しくは無いけど、あんなモノを採用している軍なんていないんじゃない?何か目的があって来たんでしょ?」

この男は何もかも見透かしている。ネロはそう確信した。その耳障りな声色は懐に隠した銃で黙らせたい所であったが、感情に任せてその様な事をするのがどれだけ愚かだという事は自分もよく知っている。

「それをお前に言う道理は無い。」

「やっぱりキャラだったんだ、やっぱりそっちの方がしっくりくるよ。演技としては上手く出来ていたけど似合わなすぎてね。笑いを堪えるのに苦労したよ。…勿論、君のしたい事にも協力は出来るつもりだよ?」

ヒロトはそう言うと懐からディスクを取り出す。しかし、ネロにはこの行動の意味が理解しかねた。

「一体何をしているんだ?って顔してるよね。言い忘れてたけど、俺「サナリィ」っていうMS開発をやってる企業に勤めてるんだよ。ここまで言えば、これの意味が解るんじゃない?」

「MSの開発データか。」

「正解!そしてそれだけじゃあない。俺が今まで調べた、この世界についての情報が入ってる。まぁ、情報と言えるレベルでも無いけどね。」

ヒロトは次々と、甘い蜜で獲物を誘わんとする様に物を言いネロにアピールを行う。犀我の作戦行動において、直接MSの開発データを得られるというのは旨みのある話だ。しかし、これを疑わないネロでは無い。もしこのディスクにあるモノが真実だとして、ヒロトには何の得が存在する。そして自分が調べた情報まで提供するという。彼にとって、何の意味があるのだ?
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん