二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

G Generation Guardian

INDEX|63ページ/211ページ|

次のページ前のページ
 

「タダで、とはいかないのだろう。其方の要求は何だ。」

「そこまで解ってくれているのなら話は早いよ。僕が求める物は只一つ。」

―――――更なる情報さ。異世界の、そしてこの世界についての。

「情報、だと?」

「そ。俺個人じゃあどうしても限界があるからね。君もたまたまこの「ブラックロー運送」に来た訳じゃないんだろう?君のバックボーンにも何か情報機関がある筈。俺にもそれを共有させて欲しいんだよ。勿論要求を呑んでくれたら俺も全力で君をサポートしよう。」

まるで悪魔の様な何かと契約を迫られている様だ。屈託の無さそうな笑顔の裏には底も知れない闇がある様に感じた。何かの目的か、もしくは欲望が彼をそうさせているのか。
しかし、ネロも単独で作戦を遂行し続けるには問題も生じる。味方とは言わずとも、「取引相手」位は作っておくべきかと考えた。

「いいだろう。お前と俺で手を組む事にする。」

「ありがとう!じゃあ早速…」

「但し。もしお前の行動が俺の任務に支障があると判断した場合は…」


―――――お前を殺す。

犀我は氷の様に冷たい眼差しをヒロトに送り、懐から拳銃を取り出して彼の心臓に突きつける。それでもヒロトは笑顔を崩すことも、汗水一つ垂らすことも無かった。

「こわいねぇ、最近の若い子は。いいよ、それで。仲良くしようじゃないか。」

ヒロトは手を差し伸べるが、犀我がそれを受ける筈も無く、銃を仕舞ってカードキーで部屋のロックを解除した。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん