G Generation Guardian
「後ついでに、あの娘達にコロニーを案内して貰えるかい?すっかり気に入ったみたいでさ。」
「そのようですね。車を用意して来ますヨ。」
「うん、頼むよ。」
住民の厚意により、一行はこの自然溢れるコロニーの案内をしてもらった。人工であるはずの森林や氷山、砂漠が限りなく地球の自然の物に近い事にはコロニーの構造に理由があるという。このコロニーはUE(アンノウン・エネミー)と呼ばれる機体群の襲撃に恐れをなした連邦が建設を中断したものなのだという。その為天候管理システムも不安定であり、その影響から地球の物に近い地形へと変貌したらしい。次々と現れる動物達に一行は皆童心に帰り、驚きの嵐と言った風であった。
集落に戻った頃には既に宴の準備が済まされており、多くの住人が一行の帰りを心待ちにしていた。その中には、男が言う「客人」の姿も見られた。民族衣装を着ていないので、判別する事には困らなかった。
「すっげえ!これ皆食っていいのか!?」
「にゃあ?!美味しそうなお魚が一杯!!目移りしちゃうにゃ??」
「二人共、とりあえずそのよだれ拭かんかいっっ!」
よく見れば、「客人」には子供から大人まで、幅広い人種の人間が席を囲んでいた。近隣のコロニーから招いたのだろうか?
ネロがそんな事を思っている内に、昼に代表として出ていた男が皆の前に立っていた。
「皆、何時も頑張ってくれてアリガトウ。今日は客人も招いての収穫祭だ!美味い物を食いながら、呑みながら、互いに親睦を深めて欲しい!!それでは…」
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん