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G Generation Guardian

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「ゼハート様、先程木星帝国で前総統のクラックス・ドゥガチの後妻であるエウロペ・ドゥガチが脱走したとのメッセージがありました。向こうは「生死は問わない」と…」

「解った。ならば、ザンギ・エールを行かせる。彼に無人機部隊を任せると言っておけ。」

「ですが、本当に彼で構わないのでしょうか?ザンギ・エールは理念という物を持たず、闘争の為に生きている様な男です。」

「ああ。だから彼に付かせる面々にも口添えして欲しい。作戦を逸した行動を取るようであれば、武力を行使してでも止めろ、とな。」

「了解です。ゼハート様。」

こうして、木星帝国の「元」王妃とも言える人物の“捕獲”任務がザンギ・エールの下へと渡った。

「女を一人確保しろだと?下らん。俺が求めるのは強者との戦いのみだ!」

初めは「退屈」な任務に出撃することに難色を示す彼であったが、それはやがて彼を最も高揚させる内容へと変わった。ある兵士が口にしたのだ。この宙域の近くで、何者かによって無人機で構成された小隊が二機のMSに、瞬く間に壊滅させられていたという事を。偵察機の映像によれば、それは自分のいた世界とは異なる機体がやって見せたのだという。彼の表情は笑みに変わる。もしその機体と遭遇したとしても、「ヴェイガンに仇成す敵」という大義名分で戦う事が出来る。


「フン…気が変わった!訳の判らぬ世界で退屈していた所だ…楽しませてくれよ、地球人!!!」

彼は高らかにそう言い放つと、自分の愛機へと歩を進めていく。ヴェイガンの保有するMS「ゼダス」をベースに改造したと思われる機体は、まるで獲物に飢えている猛獣の如く出撃する時を待っていた。そしてついに、その待ち侘びた瞬間はやって来たのだ。

「首を洗って待っていろ…強者よ!ザンギ・エール、出撃する!!」

漆黒に染まった機体は宇宙の闇と合わさり、妖しい軌道を描きながら駆けていく。その様は正しく「モンスター」と言うに相応しい物であった。
場面はコロニーに戻り、視点はダイキのガンダムとヤクヤクのデスペラードへと移る。彼らは既に「流れ星」が落ちた地点の直ぐそこまで来ていた。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん