G Generation Guardian
「ダイキ!あの向こうが「流れ星」が落ちた所ダ!」
ヤクヤクが機体の指で方向を示し、ダイキもその先を見た。しかし夜であるせいか、示された方向に何があるかは分からなかった。
「よく分かんねえな…よし!行ってみっか!」
意を決したダイキが、機体で一歩を踏み出そうとした時。
凄まじいまでの爆発音が彼らを襲った。ダイキとヤクヤクは揃って爆発のあったコロニー上部を見る。やがて煙が晴れると、その部分から数機のMSが侵入して来たではないか。その機体とは…
「アンノウン・エネミー…!畜生、何だってこんな所に!」
UE…すなわちヴェイガンの無人機機体であった。ザンギより先行して出撃した部隊が、手土産代わりとでも言わんばかりに襲撃を始めたのだ。ターゲットは無論、ダイキの乗るガンダムである。機体は掌のビーム砲を突き出し、次々に発射した。
「ウワアアア!?ナンナンダ!何なんだよ!?」
ヤクヤクは未知の敵との遭遇に怯え、竦んでいる。しかしダイキとガンダムは違った。平和なコロニーを脅かす奴らに怒りのボルテージはMAXとなり、果敢に突撃してく。
「絶対に許さねえ!ひぃぃっさぁつ!!!」
スタァァァァア!スラァァァァァアッシュ!!!!
ダイキの咆哮と共に引き抜かれたビームサーベルは勢い良く敵機体「ガフラン」 タイプを一刀両断して見せた。しかし、一機撃墜した位では敵は止まらない。それどころか、ガンダムを相手にするのは不利とAIが判断したのか、今度はヤクヤクのデスペラードが標的となった。自分に向かい襲い来る敵に、ヤクヤクは恐怖する。やがてビームサーベルの狂刃がデスペラードを襲うが、それはすんでのところで躱した。しかし完全にとはいかず、片腕が両断されてしまった。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん