G Generation Guardian
「おのれ…ガンダムめェ…!」
それに対して、仲間の死をまじまじと見せ付けられた隊長は更に激昂する。
何がガンダムだ…
何が“天使”だ…!
目の前にいるのは人の血肉を喰らう“悪魔”ではないか!!!
ぶつけようのない怒りが彼の心を支配した。
「狩ってやる…狩ってやるぞ、悪魔めッ!!!!」
彼は操縦桿を握り、眼の前にいる悪魔へとその刃を向ける。
「センナ」
「何や?ブレイド。」
「今日の獲物は俺が喰い尽くす。文句はねえだろ。」
「…勝手にせえ。」
ブ レイドが徐に放った一言に、センナは特に言い返すこともなく承諾の意を示す。相手は取るに足らない「雑魚」である。ブレイドの足元にも及ばない、執着する 必要もない存在である。しかし、ブレイドは「獲物の独占」を申し出たのだ。ならば、彼は何かを感じたのだろう。敵が感じている「怒り」または「悲しみ」を。 彼は「イノベイター」。進化した人類である。
エクシアブレイズのコクピットからはまだ警告音は絶えない。後ろから3つ。「緑のMS」が接 近しているからだ。エリート部隊とは思えないほどの下手な鉄砲でこちらを撃ち落とそうと必死に追いまわしている。…といっても、「下手な鉄砲」というのは ブレイド達にとっての話なのだが。一般兵≪ザコ≫相手ならば今頃は綺麗な蜂の巣のオブジェが完成して
いる頃だろう。
「さあ待たせたな緑の一つ目ェ!!」
ブ レイドはそう言い放つと機体を方向転換させ、自ら攻撃の渦中へと飛び込んでいく。敵兵は再び驚愕した。「自殺志願者なのか!?」そう思う他無い位の勢いで ブレイドは飛び込んだのだ。その行動に気味悪ささえ覚えながらも、三機はフォーメーションを崩さずに攻撃を行った。しかしながら、あの紅い機体に攻撃が届 く事は無い。よって三機は散開。三方からの同時攻撃で撃墜する戦法を取った。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん