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「俺達の仕事場に割り込んで来たんだからな。」
しかし、後続の機体は変わらず木星のMSを追おうとしている。

「させるかっ！」

それを捕捉したフォントが、ファントムの専用ビームライフルのトリガーを引く。

「糞ッ…ジーク…ジュピタアアアアアア！！！！！」

閃光が直撃したMSは、パイロットの断末魔と共に爆発、四散する。

「護る為に、人殺しか…でも！」

敵の命を奪ってしまったことに、やはりまだ抵抗を感じる。でもここで戦わなければ、自分が、コロニーの人の命が危ない。その思いでフォントは戦い続ける。

「フォント君はまだ優しいな…けど、俺はそうはいかないよ？狩りの時間だ、クロスボーン・ファルシュ。」

ヒロトが駆るのはクロスボーン・ガンダムの量産型であるフリントを独自に改造した機体。名は「クロスボーン・ファルシュ」という。黒の基本色に血の様な赤がアクセントとして彩られている。


そしてこの機体の主武装は、これもクロスボーン・ガンダムの主武装であるザンバスターを改良した物である「ヴァールハイト」である。ザンバスターが海賊の武器を模していることに対し、このヴァールハイトは日本刀・火縄銃と東洋の武器を模している。

機体は刀の抜くかの如くしなやかにビームザンバー形態へと移行させた。掴みどころの無い、揺らめく炎の様に機体は動き、敵MSに接近する。