G Generation Guardian
「あれは…馬鹿な!」
最初に声を発したのはヒロトだった。X字のスラスター、頭部の放熱フィンを始め、全てのパーツが「似ている。」そう、存在する筈がない。有り得ないのだ。トビアのスカルハートと、あるとすれば「あと一機」以外…
「これなら俺が一人で殺る方がマシダッタナ!」
「クロスボーン・ガンダム」が存在する事など!!
「君は誰だい?ウチ《サナリィ》がクロスボーン・ガンダムを販売した覚えは無いんだけれど。」
「リンギーリン・オストロバ。そしてこれは“メタルクロスガンダム”!!姿が似ているのはデータを盗用したからサ…。さぁ、早速死んでモラオウ!!」
通信を介して聞こえたのは「奇妙」な男の声だった。合成音声にしては生き物の感じがあり、だからといって生身の声という訳ではない。どちらにせよ、鬱陶しく腹立たしい声色なのには間違いは無かった。
「あっ成程、粗悪品って事か。困るんだよねェ、そんなダサイMSで暴れてもらっちゃあさ。F97も一応ウチの製品なんだし。」
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん