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G Generation Guardian

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フォントがシステムを起動したと同時に、ファントムから、「揺らめく炎」の様な光が全身から溢れ出す。頭頂部にはV字の光が噴出し、その姿は「ガンダム」と酷似した物に変化する。
今のファントムはその名に相応しい、「幻影」「亡霊」を表したモノとなっていた。

「よし、やるだけ…やってみるさ!」

フォントはペダルを踏み込むと、通常のMSとは比べ物にならない凄まじい速度で敵機に接近する。敵機は慌ててビームライフル等で迎撃しようとするが、それは全て徒労に終わる。何故ならば、攻撃はファントムに命中している筈なのに「効いていない 」からである。今のファントムは全身にIフィールドを纏い、通常のビーム兵器であれば無効化してしまうのだ。

「手加減なんて…してやるかよぉっ!!!」

フォントは機体に格納されたビームサーベルを取り出し、刃を発振させる。そのビーム刃も、ファントムライトの恩恵により出力が向上。燃え上がる炎の剣の様な形を取った。

「これで…やられちまえぇぇぇ!!!」

ファントムが勢いを付けビームサーベルを振り下ろすと、その刃は一瞬で装甲を溶解させ、敵機は爆散する。ファントムの動きは止まらず、幽霊がゆらめかせる炎は周りの敵機を次々と焼き尽くしていく。しかし、これ程の超高速機動で戦闘を行うファントムである。パイロットであるフォント自身は内臓を掻き回される様に錯覚する程のGの重圧を受け、同時に凄まじい吐き気も催していた。しかし彼は止まることを知らない。

「待ってて下さいよ…ヒロトさん!!!」

自分の仲間を助ける為には、こんな事で立ち止まる訳には行かない。必死に自分を奮い立たせ、フォントはトリガーを引き続けた。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん