島を想う(宇宙戦艦ヤマト完結編の後)3
思ったの。だから仕事も手伝ったし教えてもらえる事は全部吸収しなくては、
って…忙しい人だったから絶対に足手まといにならないように、って。
真田さんに認めてもらいたくて…でも最後まで“合格点”はもらえなかった。」
最後寂しそうに言うユキに進は笑いながらこう言った。
「ヤマトの第一艦橋で仕事できた、って事が合格点なんじゃないか?」(進)
「え?」(ユキ)
「基本、ヤマトに乗りこんでいるのは男性女性誰もが宇宙戦士訓練学校を
卒業してその中でも特に厳しい訓練を潜り抜けていた者たちだけ。ユキだけ
が一般からの乗組員だろ?(ユキが頷く)真田さんが推薦したんだって
聞いた事ある?(ユキは首を振る)余程自信があったんだと思うよ。
沖田艦長も真田さんが推薦したから第一艦橋勤務を決めた、って。」(進)
「そうなの?」(ユキ)
「ユキを第一艦橋においてよかった、って。誰一人欠けてもイスカンダルへの
航海は成功しなかっただろうと言ってたけどユキがいた事はとても大きな
事だったんだよ。俺と島にとっても…だけどね。」(進)
作品名:島を想う(宇宙戦艦ヤマト完結編の後)3 作家名:kei