二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

島を想う(宇宙戦艦ヤマト完結編の後)4

INDEX|13ページ/15ページ|

次のページ前のページ
 

  「任せろ。その辺りは大丈夫だ。」(父)
  「よし、じゃぁ俺、家に帰るわ。ふたりとも、行きますよ。」(南部)
  「え?え?南部…」(進)
  「後は南部グループに任せて…あ、日取り、どうしようか。まだヤマトの
   連中は休暇中だろ?その間に済ませたいもんな…ユキさん、ドレス、って
   どこにあります?」(南部)
  「ヨコハマの実家よ。」(ユキ)
  「じゃぁ後で住所教えてください。ホテルの者に取りに行かせます。ここで
   出した方が安心だから…ユキさんはご両親に連絡してもらえますか?
   今日の夜、行きます、て事で…そうすると来週には挙げられるな…。
   一般の人の休みの日を考えると来週の土曜日辺りがベストか。」

南部がカレンダーをチェックする。

  「ユキさん、どうですか?大丈夫ですか?よければその日、一番広い
   部屋を押さえちゃいますから。」

南部が父親に確認する。

  「今は何も予定が入っていないからいつでも大丈夫だ。」(父)
  「でもそんな急でみんな集まれるかしら?」(ユキ)
  「大丈夫ですよ、誰もがその日、予定入っててもそっちキャンセルして
   式に来ます、って。」

南部は余裕の構えだ。

  「クルーと加藤と山本、島の実家は相原に連絡させるから…ユキさんの実家
   は連絡、お願いしますね。」

南部はそう言うと立ち上がり父親に“よろしく”と言ってさっさと歩きだした。進とユキも父親に90度のおじぎをすると慌てて南部を追った。





  「南部、いいのか?本当に…」

エアカーの中で進が南部に聞く。

  「いいんです、お祭りですから…。」(南部)
  「祭りじゃねぇ、って!」(進)
  「父も森さんの結婚式楽しみにしてたんですよ。なんせよくパーティーで
   会いますでしょ?」(南部)
  「えぇ…だけど…本当にいいのかしら…それにキャンセル料…そう言えば
   請求された記憶がない…」(ユキ)
  「まぁあの後バタバタでしたし私も入院、長かったので…。」

そうだった…白色彗星帝国との戦いの後、南部は重傷で入院が長く途中新しい治療法を試す、と言って南部病院に転院して行った。

  「まぁしんみりしないで…向こうの連中にこっちの幸せを見せつけてやりま
   しょう!そのためにはユキさんにいいドレスを選んでもらわないと…。
   悠輝もやる気になってますからね~久々に仕事が入った、て喜んでました
   から…この状態じゃ…ねぇ。」

話してる間に南部の実家に着いた。南部の実家は高台にあるので被害はなかった。

  「ただいま。」
  「「お邪魔します。」」

三人が入ると南部の母が出てきて挨拶してくれた。

  「ようこそ、悠輝が待っているわ。お入りになって。」

広い玄関を抜けてリビングに入ると悠輝がコーヒーを飲みながら待っていた。

  「お待たせ。」(南部)
  「元気そうだな。」(悠輝)
  「「お久しぶりです」」
  「お変わりなく…」(悠輝)

挨拶をしてると南部の母がコーヒーを運んできた。

  「じゃぁ後はよろしくね。」(母)

進とユキは深く頭を下げた。南部の母が出て行くと早速悠輝が衣装ケースからドレスを出して広げた。

  「すごいなぁ…」

進はただ見てるだけだったが悠輝と南部は何やら話をしながら吟味している。ユキは仕事の時に着るドレスと違って華やかな物ばかりだったので目新しく少し遠くから眺めていた。

  「ユキさん、好きなの着てみてくださいね。向こうの部屋が即席のフィットルームになってますから。」

南部の指差した方に扉があった。でもユキはどんなのがいいのかわからず進を見たが進もただ並んでるドレスを眺めてるだけ…

  「古代じゃドレス、見てもわからないよなぁ…」

南部と悠輝が話を終えてユキの所へ来た。

  「結婚式ですからねぇ…いつも、シックなのを選ばれますけどご年齢も
   お若いですからこう、華やかなパッとしたものもいいと思いますよ。」

ウェディングドレスは持っている事を知っているのでカクテルドレスをたくさん持ってきてくれていた。