二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

島を想う(宇宙戦艦ヤマト完結編の後)4

INDEX|8ページ/15ページ|

次のページ前のページ
 

  「おや…」

山崎がふと時間を気にした。

  「もう、こんな時間なんですね。」

時計を見てテーブルにセットされている会計の金額を見てサクっと清算した。

  「私の分は払わせてもらいました。明日、用事があるので今日の所は先に
   失礼させてもらいます。」

山崎らしい、スマートな帰り方。

  「待ってください、山崎さん。今全部払われませんでした?」

真田が上着を羽織ろうとする山崎を引き留めた。

  「たまには…最年長のいいところを見せたいんですよ。次は割り勘で
   お願いしますね。それでは妻が待っておりますので…真田さんの行きつけの
   お店、食べ物おいしいですね。またぜひここでやりましょう。」

山崎はそう言って“じゃぁ”と手を上げて帰って行った。



  「ありゃりゃ…山崎さん全支払しちゃいましたよ。」

南部が履歴を見て苦笑いする。

  「奥さんに怒らないかな?」(太田)
  「怒る様な奥さんじゃないだろ。」(南部)

一度クルーは全員で南部の別荘に一週間泊まりに行った事がある。山崎は妻を連れて参加した。


  「…山崎機関長…かっこいい…」

どちらかと言うといつも怒られてばかりで怖い存在の上司がとてもかっこよく見えた太助。

  「太助、いつもは怖い存在だろ?」(南部)
  「もちろんですよ!…あ、じゃなくて…あの…尊敬しています。」

太助の声が小さくなる。

  「ははは…上司は怖いもんさ。」

相原が笑うと

  「「怖い?」」

進とユキがハモった。それが一同おかしくて大笑い。相原が護衛艦に配属になる時は旗艦に乗る事が多い。自然と進との仕事が増える。そしてヤマトに乗ればユキの下。相原は普段からこの二人の部下、という事になる…

訓練航海でヤマトに乗りこんでそのまま今に至っているクルーは少ない。太助は山崎が育てたい、と申し出てヤマトに乗りこむ時は必ず声がかかるようになっていた。