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島を想う(宇宙戦艦ヤマト完結編の後)7

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  「そうだ、費用の事南部に聞かないと!」

進が南部にメールを送る。しばらく帰ってこないだろうと思いふたりは控室を辞してフロントでお礼を言ってタクシーに乗った。しばらくすると進の携帯にメールが届いた。

  「南部だ。」

進がメールを開く。

  <お待たせ。親に確認したところ延期になった前の披露宴の前納金でまかな
   えるそうだから追加料金はないそうだ。新婚旅行費は写真館のモデル料と
   してサービスするって。ここだけで使おうと思ったけど余りにもよく撮れ
   てるから南部グループ全体で使うらしい。おかげでモデル代が浮いたから
   その分でいってらっしゃい、って事らしい。一応、公務員になるから現金で
   還元できないって判ってるからその辺りで勘弁してください、ってさ。>

進が頭を掻いてユキにその画面を見せた。ユキは慌てて自分の携帯を取り出した。












  「うまい。」

メインクルーもお腹が空いたので食事をとっていた。周りは酔いつぶれて寝てしまう者、眠たいのを通り越してハイになっている者といろいろだった。南部は進と携帯でやり取りしながらピザを食べる。

  「ご祝儀もどうやって渡そうかな。」

さすがに手ぶらで来る輩はおらずちゃんと包んできていた。(未来のご祝儀ってどう包むんだろう…私が想像するにプリペイドみたいなカードに転送してそれを読み込み頂いた側はそのカードを自分のカードに読み込む…見たな感じ…)南部の手元には大量のご祝儀袋が預けられていた。

  「あ、返事来た。」

南部が明日の予定を入れるとすぐに返事が来た…が、また別の用事が出来た。

  「(お金の事)気付いたか。きっとユキさんだな。」

女性は現実的だ。南部はこの披露宴の予算をどうするか聞いた時に父が言っていた事をメールで送った。

  「はやっ!」

メールを送ってすぐにユキから電話が入った。南部がすぐに出る。






  「南部くん、ダメよ!ちゃんとしないと。」(ユキ)
  <だってこればっかりは俺じゃどうしようもできないんです。>(南部)
  「だからお父様に言ってちゃんとして、って。」(ユキ)
  <前納分で大丈夫らしいですよ。キャンセル料発生してないし。>(南部)
  「そう言う問題じゃないわ。結婚式のキャンセルってとんでもなくお金が
   かかるのよ?全部が全部お父様におんぶに抱っこじゃダメよ。」(ユキ)
  <だからキャンセルじゃなくて延期だから前納分お取り置きしてたんですよ。
   知り合いに頼んでよかった、でいいじゃないですか。>

南部は暢気に話す。

  <それにその前納分だって予算のほとんどを支払ってる、って父が言って
   ましたよ。延期分を返金しなかった私も悪かった、っとも言ってましたし…
   いいじゃないですか。誰も損してないし。>(南部)

確かに南部に言っても糠に釘だろう。それはユキだって判ってる…判ってるけどやっぱり釈然としない。

  <あ、それとご祝儀も預かってます。あれだけの人数が持ってきてくれたから
   結構な額になってると思うんだけどどうする?>

南部がさらっと“今更”的なことを言う。

  「南部くん!どうしてさっき言ってくれないの?」

ユキが叫ぶ。進は隣で南部の声が少し聞こえるから一緒に驚く。

  <あ、だって披露宴の途中で言ったってどうする事も出来ないでしょう?>

南部はユキの事だからひとりひとり返しそうだったから却って黙っている事にしたのだ。

  「だってみんな急だったのにわざわざ足を運んでくれたのよ?ご祝儀頂く
   なんて…出来ないわ。」(ユキ)
  <私も軽く“参加してください”って言ったのに誰もがご祝儀包んでくる
   から驚いたんですよ。一応金額が合ってるか全部確認しておきました。
   みんな幸せをおすそ分けしてもらったからいいんじゃないですか?遠慮なく
   頂いても…ビュッフェタイプ、って伝えておいたせいかみんな金額を合わせ
   たらしくほぼ全員一万ですね。>(南部)
  「……もう!」

ユキはもうお手上げ、と言うように進に携帯を渡した。

  「南部?」(進)
  <おう、古代か。>(南部)
  「ユキはお手上げだって。」

進がユキが小さく万歳してるのを見て南部に伝える。

  <ははは、生活班長に勝てるとは思わなかったな。>(南部)
  「ヤマトじゃ最強になれるかもな。」(進)
  <そうかもな>(南部)
  「しかし本当にいいのか?何から何まで…」(進)
  <いいんだよ、古代。>

声が突然真田に代わった。