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島を想う(宇宙戦艦ヤマト完結編の後)10

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それからユキは紫とモリタの注意事項を守り通しなんとか4か月目に突入した。容体は油断を許さないものだったのでベッドの上の生活が続いていた。この頃になると相原に全ての仕事を引き継ぎ穏やかな日々を送っていた。

  「具合はどう?」

今日は藤堂と山崎の妻が一緒にユキの病室を訪れた。ふたりは偶然お見舞いでバッタリ遭遇したのだがそれから意気投合したのでよく一緒にお見舞いに来てくれていた。

  「いつもすみません。」

ユキがベッドから頭を下げる。

  「大分顔色が良くなったわね。つわりも一時に比べたら楽になったのかしら?」

山崎の妻が笑顔でユキに聞く。

  「そうですね、少し食べられるようになったので…トイレに行く回数は余り
   変わらないんですけど多分、少し体重も増えたので…」

ユキがそう答えると

  「そう!食べられるようになれば随分違うわね。何を食べられるようになっ
   たの?(ユキの顔を見て)甘いもの?かしら?すっぱいものは胃液を思い
   出して反対に気持ち悪くなる人もいるし…」(山崎の妻)
  「そうね、私もそうだったわ。サラダを塩コショウで食べてたわ。」

藤堂の妻が自分の時を思い出してそうつぶやく。

  「甘すぎないフルーツなんかいいかもしれないわね。」(山崎の妻)




ユキは二人が来るとお産で自分の身体や気持ちの変化を話す事が出来、不安な気持ちが晴れていくような気がしてとても心地よかった。“出産はみんなひとりひとり違うのよ”自分も医療に携わる人間だったのでそれは心得ているが頭ではいろんな事…もしも、の事を考えてしまう。まだ時々出血がある…自分の身体は子供を産みたくなくて子宮を収縮させようとしているのか、と不安になってしまう。

  「かぼちゃやさつまいも、ジャガイモとかふかしただけの物に少しお塩を
   かけて食べています。たくさんは食べられないんですが…。」

それを持ってきてくれるのは幕の内。小分けにラップに包んで冷凍庫に入っている。電子レンジ専用の蒸篭(セイロ)も持ってきてくれてすでに蒸してあるから短い時間で食べられるように工夫してくれていた。

  「そう!かぼちゃ、おいしそうね。蒸篭で蒸すと香りがね…」(藤堂の妻)
  「えぇ…とてもいいですわ。私も今晩サラダを温野菜にしようかしら?」

主婦の会話は止まらず時間はあっという間に過ぎる。気付くと2時間以上話し込んでいた。

  「あら、もうこんな時間…ユキさん、ごめんなさいね。つい楽しくて。」

藤堂の妻がそう言うと山崎の妻も立ち上がった。

  「また来るわ。主人とは別に!」

その藤堂の妻の言い方がかわいらしくユキは笑った。

  「そうよ、その笑顔ね。」(山崎の妻)
  「ありがとうございます。また来てください。」

ユキがお礼を言うとふたりはユキの病室を出て行った。静かになった病室で食べ物の話をしていたせいかお腹が空いたので幕の内のかぼちゃを食べようとベッドから降りようとした時ノックの音がした。返事をすると紫だった。