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ガルマンガミラス滅亡の危機3

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デスラーは軍の要人を集め会議を行った。今まで会議と言ったらデスラーの決めた事を遂行するためにどうしたらいいかを話し合う物だったが今回は違った。

  「やはり市民をどうするか、だな。」

デスラーがため息交じりにつぶやく。いつまでもルダの好意に甘えているわけにいかない。タランもこの件に関してはいい案が浮かばない。できれば市民をしばらくこのままこの地で住まわせ新天地が見つかったら移動、と言うのが好ましいが…新天地がすぐに見つかるのかもわからない。

  「さようでございますね。」

タランはデスラーの独り言のような言葉に同調する事しかできなかった。





ふとデスラーの脳裏に真っ赤な地球が浮かび上がった。

  「タラン…我が母星を映像で出せるか?」

先日視察に行った時の映像をもう一度デスラーは見たくなった。タランはすぐに、と言って席を立ちモニターを準備して端末を操作しガルマンガミラス本星を映し出した。その映像はデスラーズパレスがひしゃげ大地は放射能で汚染されわずかにあった緑もすべて枯れ果てている状態だった。

  「放射能汚染により現地はとてもじゃありませんが人の住めるような状態では
   ありません。」

タランもその様子を見て眉間にしわが寄っている。

  「…地球はイスカンダルのコスモクリーナーによって放射能を地上から除去した…
   と聞いた。」

デスラーはふとそれを思い出した。タランもその言葉に顔を上げる。

  「ルダ女王に相談してみましょうか?」(タラン)
  「もし母星の放射能汚染を取り除ければ再びガルマンガミラスに戻れる。
   そうすれば市民も元の生活に戻れる…。」

タランはすぐにルダと連絡を取った。



















  「お待たせいたしました。」

デスラーとタランはあれからすぐルダのいる宮殿に呼ばれ謁見室で待っていた。

  「お忙しい所急にお時間頂ありがとうございます。」

デスラーの言葉にタランも一緒に頭を下げる。

  「お話は伺いました。結論から申しましょう。放射能除去装置…私達も持って
   います。」

ルダの言葉にデスラーとタランが顔を見合わせる。

  「こちらをデスラー総統にお渡ししても、と思っておりますが、ただ…。」(ルダ)
  「ただ?」(タラン)
  「ガルマンガミラス本星を一度に洗浄できるほどの力はありません。」

ルダが肩を落とす。

  「例え未知の放射能でも除去できる力はありますが出力が足りません。」(ルダ)
  「それは一度しか使えないものなのでしょうか?」(タラン)
  「いえ、何度も使えますが一度使用すると10時間開けないと使用できません。」

ルダが静かに話す。

  「デスラー総統…元の母星はガミラス星…となりにイスカンダルがありましたね。」

ルダの話にハッとするデスラーとタラン。