ガルマンガミラス滅亡の危機6
かつて…ガミラスという星が有無を言わさず植民地化し領土を広げていたマゼラン…。
デスラーは昔の海図を取り出した。
父が占領した星、自分が占領した星と色分けされた海図…。
(父上…マゼランに本日戻って参りました。)
デスラーはかつてガミラスのあった方角を見て眼を閉じた。
(スターシァ…私は戻って来たよ。)
デスラーが眼を開くと若い星の息吹が聞こえるようだった。
(ルダ女王…感謝します…。)
デスラーが感謝の気持ちを思った時ふとリィの顔が浮かんだ。
(全ては…リィから始まったのかもしれないな。)
デスラーは右の口角を少し上げて笑った。
その時…扉の外からデスラーを呼ぶ声がした。
「デスラー総統、会議の準備が整いました。」
タランの声だった。これからの事を決めるべく重鎮たちが集まっていた。
「今行く。」
デスラーはマントを整えると執務室を出た。
(これがガルマンガミラスの本当の始まりかもしれない。)
デスラーは会議室の扉を開いた。
end
作品名:ガルマンガミラス滅亡の危機6 作家名:kei