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ガルマンガミラス滅亡の危機6

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  「気付いたか?」

リィはデスラーの広いベッドに一人ねかされていた。少し右肩に違和感がある。

  「痛みはあるか?」

デスラーが左手をそっと包む。

  「いいえ、大丈夫です。」(リィ)
  「我がガルマンガミラスの最新の治療を行った。すぐに治るだろうとの事だが…」

デスラーが心配そうにリィの顔をみている。

  「痛みはほとんどありません。少し違和感がある程度です。…私、どうしたの
   ですか?」

リィが尋ねる。

  「リィはベリーサという星を知っているか?」

デスラーが尋ねる。

  「はい、存じております…が直接ではありません。そのような名前の星がある、
   という事を知っている程度です。とても技術躍進の進んでいる星でアンダンとは
   まるで正反対の星だと聞いた事があります。ボラーから聞いた話ですが
   アンダンを植民地にしようと計画があったと…。でもそのベリーサもボラーに
   負け植民地になったと聞きました。なぜベリーサの話を?」(リィ)
  「いや…。なんでもない。」

そう答えたデスラーの手に力がこもる。リィは握られた手が痛かった。

  「あっ…私…」

リィは右肩に少し電気が走る様な痛みを感じた…撃たれた事を思い出した。

  「ヒューマロイドのプログラムがウィルスに侵されていた。調べた所ベリーサ
   特有のプログラムが出て来てね…。レーザーガンを使わなかったのは万一
   外れた時被害が大きくなる事を考えてだったようだ。銃弾なら一発…
   普通、プログラミングされたヒューマロイドならまず外さないだろう。 
   あの時、リィはカーペットに足を取られただろう?そのおかげで急所を
   外したようだ。」

隣にいたのはデスラー…もしデスラーにあたったら暴動が起こりガルマンガミラスがどうなるかもわからない。

  「私…撃たれたんですね…でも総統に当たらなくてよかった。私でよかった。」

リィが静かに眼を閉じる。

  「余は…生きた心地がしなかった。そなたも失ってしまうのではないかと…。」

デスラーは涙をこらえていた。

  「約束したではないか。余より先に死んではいけない、と。」

リィは眼を開きデスラーを見た。

  「総統…。」(リィ)
  「そなたはこの先余の妃となりガルマンガミラスの繁栄を見て余を見送り
   その先の安泰を見るまで死んではいけない。」

デスラーは静かにリィの涙を拭く。リィはデスラーに涙を拭かれるまで自が泣いていることに気付かなかった。

  「よいな?これは命令だ。そなたの父はガルマンガミラスの市民となった。
   余の命令は断れないぞ?」

リィは静かに頷く。

  「銃弾は…肺に達していた。そなたは危険だった。明日、ご両親がくる。今は
   ゆっくり休むがいい。」(デスラー)
  「…隣にいて…怖いの。」

リィが初めてデスラーにお願いをした。

  (そうだ…ベリーサの女性がすごい眼で私を見てた…)

  「添い寝か?赤子のようだな。」

デスラーが少し笑うと手を握ったままベッドに上がり横になるとリィは安心したようで整った寝息を立て始めた。