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フレンドボーイ42
フレンドボーイ42
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HIKYO Ranger うろたんだーRemix 1~4

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 初音ミク。彼と同じ製造業者で作られたということは明らかにその回路で分かった。その回路系を使うのは自分を作ったところしかない。しかし、彼はすでにそれを使ったロボットを三体知っている。一つはKAITO(自分)、一つはMEIKO、そしてもう一つがミクだ。だがミクの体には「CV01」というコードナンバーが描かれている。
 彼は自分やMEIKOより、ミクのほうが新しいということも情報としてメカニックドクターから聞いている。とすれば、自分たち以降の者にナンバリングボーカロイドを作ったということなのか。また、その場合、第二第三はどんな個体なのか。それは敵か味方か。
 「KAITO、難しい顔っしてねえで料理番を見張ってくれ」
 「え。だってミクちゃん」
 「あのコ目を話すとネギ以外入れ忘れるから」
 「…了解」

 #

 夕飯。皆が集まり、KAITOもMEIKOに謝り、その夕飯を楽しく団欒の場にしていた時。ふいにアナウンスがなった。
 「…なんだよ」
 「恨みかな、さっきの」
 「しかし相手も馬鹿だよな。恨みで逆襲するなら急襲すればいいのに。わざわざ攻撃しますって宣言するとか馬鹿じゃねえか」
 「…まあ、俺が悪いんだし俺が行くよ」
 「いや、俺も行くよ」
 「悪いなレオン」
 「私も行きますね」
 
 KAITO、レオン、ミクの三人は指定された公園に向かった。
 「来たな」
 「戸田君、生きてたのか。いやあよかったよかった。殺す意図はなかったからね」
 「じゃあなぜ火をつけた!」
 「まあ、口外されるとちょっとプライド傷つくし」
 「お前…」
 次に相手が発した言葉を聞いて、KAITOはにやりとした。

 「卑怯…ありがとう!最高のほめ言葉だ!」
 
 相手が剣を取り出す。
 「無駄だ…無駄すぎるぜ」
 KAITOが剣を取り出す。手に持っていたアイスのはずれ棒から。
 「な…」
 「おやおや、俺の技の研究もしていないのかい、戸田君」
 「なに」
 「…冥土の土産に教えてあげるよ。これが俺の秘儀、アイスセイバーだ!くたばれ悪の使者!」
 KAITOは相手の剣を軽々と受け、そこからねじ込むように相手に突き刺す。
 相手は絶望の眼をして叫んだ。

 「…どっちが悪だよぉおおお」

 「征伐完了」
 
 #

 「結局二人はついて行って帰りにファミチキKAITOにおごってもらったのか…いいなあ」
 「MEIKOさんも今度ついて行けばいいじゃないですか」
 「そうね。…あれ?そういや私の焼酎かって臨時収入使いきったんじゃないっけ」
 「…ふふふ」
 KAITOは札でいっぱいの財布を見せつけた。
 「…どうして」
 「行きつけの質屋があってね。目が高くてあの剣の価値を正当に評価してくれたのさ」
 彼はまるで行きつけのバーのようにその言葉を話す。
 「彼の剣を…売ったのね」
 「…まあ、冥界に剣は持っていく必要ないだろ?」
 MEIKOはふう、と一つため息をつくと、結局このダメ男に惹かれてしまっている自分を再確認するのだった。

 #

 「ルカ姫、買ってきたよ」
 「ありがとう。気がきくのね」
 ルカ姫と呼ばれた桃色の髪をした女性はその金髪の少年にやわらかな眼差しを向ける。
 「いつになるだろうね。私たちのそれぞれのライバルを倒す日。どっちが早いかしら」
 「そのことだけどさ、ルカ姫」
 「どうしたの」
 「実は向こうも最近コンビらしいぜ。本部のやつから聞いた」
 「…良くも悪くも腐れ縁、というわけね…それにしても、レンくんは何で私のそばにいてくれるの?」
 「…」
 言われてその少年はしばし悩んだのち、こう静かに切り出したのだった。
 「一番、俺に対して優しいからかな」

 #

 「だから俺は辛いものはだめなんだって」
 「いいから行きましょうよKAITOさん」
 「ミクちゃん、だから俺以外の人といってきなって」
 「もう…本当は財布の中のお金がなんじゃないんですか。それぐらい出しますから」
 「あるよおかねはほら!違うんだって本当に苦手なの」
 二人が騒いでいるとソニカがやってきた。
 「うるさい。昼寝の邪魔よ」
 「もう夕方5時ですよソニカさん」
 「…あら本当」
 「ねえ、ソニカさんも説得付き合って下さいよ。KAITOさんマジスパに行こうっていっても全然乗ってくれないんです」
 「…大の大人が辛いものだめとかいってんじゃないわよKAITO!」
 「俺はロボットだろうが」
 「ミクちゃんもロボットよ!つべこべ言わずに着換えなさい!」
 「…」
 結局夕飯はマジックスパイスで食事をとることになった。
 「KAITO、あなた大人なんだから虚空行きなさいよ」
 「それはさすがに無理だって」
 「ミクちゃんが瞑想よ」
 「下から二番目のあれね」
 「大人が負けるな」
 「でも虚空って…最大レベルじゃねえか」
 二人のやり取りを傍目で聞いていたレオンが、とたんに「…俺天空」と、一つ下のレベルを注文した。
 「…レオン…あなた正気?」
 ソニカはあいた口がふさがらなかった。
 結局KAITOは天空でオーケーということになった。

 #

 「がっくん、何しているの」
 「おや、リン殿でござるか。いや、刀は時々手入れをしておかねばなるまいからな」
 「大変だね〜」
 「リン殿は何をしているのでござるか」
 「ゲーム。まったくあの経理担当、古いDSLiteで済ませてきて最悪」
 「…買ってもらえただけ良いではござらぬか」
 がくっぽいどは経理担当を思い浮かべた。彼女は無駄遣いを一切許せないタイプで、そのため買ってくれといってもなかなか買ってくれない。おろか、相手に攻撃をして要求を取り下げさせようとする。だからDSiを買わなかったのだろうが…それでも子供故にかわいそうかと思ったのだろうか。
 「ところで、あの女は見つかったの?がっくんが斬りたいっていってた女」
 「そのことでござるが、…あやつ、実はとんでもないやつといちゃついているらしいのでござる」
 「誰?」
 がくっぽいどは、なるべく相手に刺激を与えないように、ゆっくり話した。

 「鏡音…レン」

 #

 「ところで、KAITOさん、あの方」
 「ん?誰、ミクちゃん」
 「あの人ですよ、ほら、あの」
 「…あ」

 そこにいたのは戸田の友人、三沢であった。

 「あいつ…ちょうどいいところに」
 「いやさすがに店の中で暴れるのはまずいんじゃ」
 「大丈夫だよミクちゃん、尾行するだけだから。男同士じゃストーカーって思われないし」
 「今はガチホモって言う属性がありますよ」
 「俺がそう見えるかい?」
 「どっちかって言うとロリコンですよね」
 「…」
 ミクに言われた言葉がショックなのか、はたまた本当に嫌いなのか、結局KAITOは天空を半分食べて残した。
 「じゃあ、支払いしとくから、レオン、MEIKO、ソニカ」
 「分かってます。…ミクちゃんは何でそっちにいるの」
 「そのローソンでLチキ買ってもらおうと思って」
 「…道理でKAITOに対する恨みを持つ奴が増えるわけだ」
 
 #

 「気づかないと思ったかあいつは」
 「三沢お前」