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フレンドボーイ42
フレンドボーイ42
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HIKYO Ranger うろたんだーRemix 1~4

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 「大丈夫だ宍戸。俺はへまをするような男じゃない。成程アイスセイバーというものが武器として成立するのは分かった。だが俺は…」
 「そうだった。戸田のかたきをちゃんと晴らすのか」
 「もちろんだ」

 彼はたった一人KAITOに向かう。KAITOはちょうどローソンから出てきたばっかりだった。
 (くそ、あんなひきょう者が複数の女を侍らせるなんて割に合わねえ…だがその栄華も今日までだ)
 
 「…!」
 「KAITOさん!!」
 彼は不意打ちを行った。
 「やられたことはきっちりやり返したぜ!今度はお前が冥界へ旅立つ番だ!」
 「…くうぅ」KAITOは反撃をしようとアイスセイバーを出そうとする。とたん、その剣はとける。
 「おま…え…」
 「…これが俺の能力だ。この熱を感じ取れるか?俺は常人では操れない熱の範囲を操り、その力を持って銃もきかねえ」
 「…」

 「何を勘違いしているのですか」

 不意にミクが話し始める。
 「…お前…ガキのくせに俺には向かうのか…正義を誇るものではないのか」
 「…残念ですが」
 彼女は持っていたネギを投げつけた。
 「…なんだ…これは」
 「ネギです」
 「…いや、…嘘つけぇええええええええええ」

 矢沢が逃げるその後ろ姿に彼女は言った。
 「残念ですけど、金ヅルに死んでもらうわけにはいかないんです!」
 「ミクちゃん…結局そういうことかよ…」
 「でも生きていたかったでしょ、まだ」
 「…まあ、今回は良しとするかな。皆でておいでよ」
 現れた三人はおのおの話しだす。
 「まさかケチャップだなんて、相手も気づかねえよな」
 「…いや、むしろ気づくべきでしょ。馬鹿じゃないの」
 「まあまあ、結果オーライだし。ところで、ミクちゃん」
 「なんです、MEIKOさん」
 「…それ、本当にネギ?」
 「はい」
 レスポンスが素早く帰ってくる。
 「即答ね」
 「はい。これはネギですよ。私が食べるためのものとは別の」
 「本当に?」
 するとミクはMEIKOに笑顔で答えた。

 「私がネギっていったら、ネギですよ」

 #

 「隊長」
 「どうした」
 「ドーナッツ食べている場合じゃないかもしれません」
 「…またか」
 「はい。今回は高級寿司で…」
 「全隊員を呼ぶのだ」
 「はい!」

 「…うん、全員揃ったな。御苦労山下」
 村田隊長こと村田将軍は、全隊員を見て、重苦しい顔をして切り出した。

 「これより全隊員に、2ヶ月間バイトを命じる!!」

 #

 「Yさん、いつも悪いね」
 「いやあ、別に大したことないっすよ」
 その超女性的フォルムに似合わず男言葉な隊員、YさんにKAITOがねぎらいの言葉をかけた。
 「これでジャスティスもバイトせざるをえませんね」
 「というか、本当に悪の組織なのかあいつら」
 「おかしいですよねえ、アルメリアやリキッドブラックを敵視しているっすよ。正義のためにやっつけるって」
 「…悪の組織が正義ってどうなんだ?」
 「さあ…?ところで、うちの彼氏どうしてます」
 「また転勤願いだしてた」
 「…そろそろ脅し入れとかないと」
 KAITOはYさんがいる限りうろたんだーは無敵だ、と感じいるのだった。

 #

 「そうかい、そういうことでうちの店のバイトを」
 「はい!どうぞよろしくお願いします!清掃レジ打ち何でもやります」
 「そうかい…そうだ、うちのコンビニ、不良が多いんだ。あれじゃあ一般市民が大変なんだ。追っ払うってのはどう?」
 「あの…」
 「戦闘員だろう?給料弾むよ?まあ、どうしてもって言うなら別にいいけどさ…給料が必要なんだろう…?」
 「…引き受けましょう」

 三河島ががっくりしながら外に出ると、店の店長は電話をかけた。
 「ああ、外に出したよ。早く連れてきて。怪獣どもを」
 
 #

 「リキッドブラックって何しているんだっけ」
 「確か機械だけの世界を作ろうっていう奴ばらの組織だったはずっす。本当にふざけているっつーか。戦闘員もロボットしかいませんよ」 
 「馬鹿だなあ。ロボットだけの世界なんて作ったら人間をこき使えないじゃないか」
 「逆転してますよKAITOさん」
 「悪い、一応俺もロボットだし」
 「ごめんなさい、一応俺も人間なんで」
 「まあ、馬鹿であることには変わりはない」
 「ですね」

 #

 「レンくん、電気屋いかない」
 「いいねルカ姫」
 「…あれ、電話」
 「俺がとるよ」
 受話器を取ったレンは、その内容に「ひっ」と声をあげた。
 「それ…本当かよ」
 「どうしたのレンくん」
 「電気屋の隣のコンビニにアシッドブルーのやつらが来たらしい」 
 「…面倒なことになったわね」
 
 #

 「どうしてこんな不良がいるんですか?って言うか不良の域を超えてますよ」
 「不良にしかわからないよそんなことは!いいからやっつけて」
 「やっつけて、って店長、こいつらビームセイバーとか持ってるんですけど?」
 「知らないってば」
 「…」
 通常、任務以外で武器を使用するのは認められていない。彼らは正義の結社であり、一般市民を殺傷することは目的ではないからだ。
 「…せめて気絶させよう」
 彼は手に武術用の長い木の棒をとった。
 「棒術使いの、三河島をなめるなぁああ」

 #

 「いたぜルカ姫」
 「あの二人はいる?」
 「いや、いないようだけど」
 「なら安心ね」
 「どういう意味でだよ」
 「まったく…ジャスティスさんを助けるわけじゃないけど、買い物の邪魔よね」
 「やっちゃう?」
 「うん。レンくん、それを」
 「勿論」

 レンは自分の手に2丁チャージショットガンを持つと、それを連射した。
 「ぐはっ」
 「あーあーバッタバッタ死んじまうよ。ルカ姫の役目ないかもね」
 「その方がいいわ。この剣にあんた奴らのけがらわしい血なんかつけたくないもの」
 相手が倒れるのを待って、レンとルカは店に入る。
 「バナナヨーグルトにピーチヨーグルトっと」
 「…毎度あり」
 まあ、相手もいかにも子供のレンが銃をぶっ放した日にはそういう態度に出るだろう。
 「で、一つ聞いていい?」
 「なんでしょう」
 「あの不良さんたち、あんたとグルだよね?」
 「!…なぜそのようなことを」
 「不良が俺に撃ち殺されたくない時、あいつらはあんたを人質にする方法があったはずだ。そうすればそこの正義感満点ジャスティス隊員は俺に銃を撃つのを止めようとする。だが不良はそうしようとしなかった。馬鹿でもあるまいしサルなみの脳みそは持っているのに、だ」
 「…」
 「ジャスティスの人、これ一日分のバイト代でしょ?これだけ持って別のバイトに出るんだね。この人絶対あんたを殺しにかかるよ。後始末は俺たちに任せておけ」
 「…キミたちはいったいなんなんだい」

 「俺たち?…まあ、あんたらでも、うろたんだ―共の仲間でもないものかな」

 #

 「飲食店って疲れますね小野寺さん」
 「だけどちゃんと働いてお金をもらえばすっきりするし、いいんじゃない」
 「はい!そういえば、小野寺さん」
 「なに?」