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ダンガンロンパ・ファンタジック/リロード-Chapt.1-1

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原作の希望が峰学園のプールは校舎の二階にあるのだが、
この世界の希望が峰学園は学生宿舎の窓側である南にプールとトレーニングの為の施設があり、
外からと、二階の応援席については学生宿舎二階の渡り廊下からも行くことができる。


今回は鬱憤晴らしも兼ねて泳ぐため、5人は水着を持って女性更衣室に。

すると先客がいた。

「皆おはよっ!今日は水泳の練習かな?」

"スイマー"の朝日奈先生である。

「それも……なんですけど、先生居たなら聞きたい事が一つ」

と霊。

「ん?なになに?」

「なんであのビデオって人によって希望の映像だったり絶望の映像だったりするんですか?
 私理科ちゃんのみたんですけど、すごかったですよ;」

そう聞いたのは華だった。

「現実って残酷……ってことを言いたいんじゃないかな。
 私正直そのビデオについてはノータッチだから判んない。
 多分、一部のメンバーを除いて、絶望するような危険な場所の映像をピックアップして見せたんだと思うよ?学園長は」

その話を聞く限り、やっぱり鬼畜学園長だった…と再確認するこの場の5人。

「あ、そうだ!そんな感じってことは今鬱憤晴らししたいんじゃない?」

その表情に、手をパンとあわせて朝日奈先生がそう聞いてくる。

「あ、そうですね。一旦すっきりしたいです」

香と

「私も……うん」

理科がそれを認める。

「それなら、ちょっと人魚になった気分でも味わってみない?」

「へ?」

「どゆこと?」

「いいから、いいから。ちょっと待ってて―」

朝日奈先生の提案がイマイチ理解できないその場の一同……
だが、先生は何もなければ手を下さないはず、
まあ危ないものではないでしょと思って、
とりあえず朝日奈先生が戻り次第、話を聞いてみることにする。

朝日奈先生は、紅い水着を持って戻ってきた。
水泳部の華と霊については、赤色のハーフスパッツの水着。

他の人には所謂ハイレグタイプの紅い水着を渡す。

「サイズは一応、目覚める前に身体測定させてもらったからわかってるんで、ぴったりだと思うよ」

「え、ちなみに身体測定は誰が……」

「女子は人数多かったから七海先生と私で。男子は日向先生が」

「あ、なるほど」


「それにしても、少し変わった水着だね」

と理科。ホントに凄いのかなこれ?といぶかしんでいる。

「これの、なにが…すごい、んですか?」

イティアもさっぱり判らない。

「泳いでみればわかるって♪ほら、着方わからない人は教えてあげるから、まずは着替えた着替えたっ」

「あ、でも…薬品の鍵が…」

あの睡眠薬が中心のジュラルミンケースの薬品の鍵は、霊が持つことになっていた。

「んー。なら今日は先生が特別に預かってあげよう!」

「あ、はい。そうしてくれると嬉しいです」

ここには鍵付きロッカーがない。
この空気の悪い中、この練習の間に薬品が盗られて悪用されてはかなわない。
そんな霊の気持ちを朝日奈先生は汲みとってくれた。

そういうわけで自分の電子生徒手帳と薬品の鍵を朝日奈先生に預け、
華・霊・理科・香・イティアの5人は朝日奈先生の持ってきた水着に着替えてみた。

「着た感じは…特に普通の競泳水着ね」

と霊。

「うん、そんな感じ」

華も"普通"というのが印象のようだ。

「競泳…水着、って…こんな、感じ…なんですね」

イティアは競泳水着は初めて。遊び用の水着は時々着るものの、
こういうのも一着あったら水中戦とかできそうだな、と思ってたりする。
……ギィズとかの、元の世界の男性陣がどう思うかは知らないが。

「確かそういう水着って、サメ肌加工とかで水の抵抗を抑える何かがあるんだよね?」

と理科。しかし、

「それも今は禁止なんだよね。でもこの水着は何もないし、問題ないと思うけど」

華がそう指摘した。

「厳しくなってるんですねー、競泳って」

香がへー、と言いながら、5人は朝日奈先生の待つプールサイドに移動した。



「まあ、軽くアップで400mくらい泳いでみるっ。あ、水泳部2人はアップ1000mね」

「よ、400m!?」

400mとか軽くって言える時点で凄いよぉ!!と思っている香と理科。

「ターンできなかったら50mプールの壁…50mごとってことだけど、でなら顔出していいから。
 泳いでみなよ、そしたらこの水着の凄さがわかるから」

そう言ってゴーグルをつけた朝日奈先生はいち早く4コースで泳ぎ始めた。

他の人は迷惑をかけるといけないということで、

2コース・イティア
3コース・霊
4コース・朝日奈先生
5コース・華
6コース・理科
7コース・香

こんなかんじに1人1コース使って泳ぐことにした。


10分ほど経過して、全員がアップを終わらせると……

「こ、この水着すごい…水着のおかげかわかんないけどすっごくスイスイ泳げる!」

と香。

「…驚きだわ…ねえ、華」

「ストロークが50mにつき2回も減るとは思わなかったよ…びっくり」

「私も2回減ったわ、何この水着…!」

プロ並みの水泳選手まで来ると、ストロークの数が選手によって決まってくるのだが
それが2回も減る程の抵抗の無さ…驚きでしかなかった。

「ね?すごいでしょう?」

「先生、これ何なんですか…!?」

霊が水着を指さして聞く。

「超高校級のコーチを始めとした超高校級の技術の集約、と言えばいいかな。
 ちなみに、良ければ持って帰っていいよ、元の世界での競泳競技には使わせてもらえないかもだけど、
 海でも傷まないようにとかいろいろな局面に対応できるようにできてるから、いろんな意味で役に立つだろうし」

「水中での戦いに大活躍だね!」

「……ちなみに、この世界では?」

「ん?ここの指定水着だけど?あと、私の元の世界だとこれが公認されてる。
 ほとんど私専用レベルでハイスペックなのしか無いから事実上私独占だけど」

「そ、そんな水着が指定とか……さすが超高校級の学園ですね……
 なんかもう、ここまで一度も"超高校級"って何処まで凄いのかよく判んなかったんですけど、
 なんとなくわかった気持ちになりました」

改めてこの学園すごいなと思った香。



「ちなみに、他のスポーツのウェアとかも基本その人達が作ってるやつだから」

「うん、もうだいたい想像できた……」

なんかもう、ここの運動の指定の服ってカンフル剤……下手するとドーピング服じゃね?
と思う、その場の5人であった。