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ダンガンロンパ・ファンタジック/リロード-Chapt.1-1

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「ごちそーさんー!」

一番最初に食べ終えたのは華だった。

「はっや!まだ私半分も食べてないよ!」

そして一番遅いのは理科。

「理科さんって凄いくらいにマイペースですね……」

「そうね」

霊はやっぱり栄養が気になるのか、今日の夜なんか作らないと……
とかぶつぶつ言っている。


その少し後であった。
霊をそんな献立の思考から解き放った出来事は。

「…?」

「どうしたんですか霊さん」

同じく休憩中の霊と香、そしてイティアと理科は近くに居た。

「華が自分の練習メニュー増やすなんて珍しい」

「え?」

事情を知らないイティアが疑問を持つ。

「華ってね、いつも自分が最初に決めた練習メニューをやるの。
 その練習メニューは前日の調子とかそういうのから自分で決めてて、
 練習が始まってから変えることってめったにないはずなんだけど」

「今追加で泳いでるのって、そういう事ってことですか?」

「さっき加藤が居たわね…なんかたきつけられたのかしら」

「やなことの前触れじゃなければいいんだけど。」

少し不穏な空気も流れるが、まあ練習することに越したことはないでしょ!という朝日奈先生の言葉にとりあえず肯定しておく。

華はその追加分をこなした後やってきた。

「珍しいね華っち、今日はどしたの?
 なんかすごいやる気でちゃった的な?」

しかし気にはなるようで、朝日奈先生がそう話をふってきた。

「うーん、まあそうなるかなー。
 まあ昨日練習軽かった分しっかりやらないとってのもあったし」

「まあ確かにそれもそうね…私も練習メニュー増やしておこうかしら」

「む、無理は禁物ですよ!?」

「数本増やす程度だから気にしない気にしない」

霊の方は気楽な感じ。

「華っちも霊ちゃんもだけどー、練習増やすのはいいけど、やりすぎて体壊すなよー?」

「あ、はい。わかってますよー。休憩中に100m自由形ダッシュ数本を追加しただけですし―」

「あー、霊ちゃんに負けてられない精神かー。自由形でだけは負けてるんだっけ?」

「そ、そうなりますね…私が100m47秒34で、華が47秒62でしたっけ、ベストが。
 ……まぁ華はバタフライも47秒35とかいうおかしいタイムだから怖いけど!」

「おー、私でも46秒92だから霊ちゃんたちが私に近づくのは時間の問題かもねー」

「…まあ私は自由形以外華には遠く及びませんけどね」

「華っちはバタフライの選手だしねー。
 私もバタフライでだけはとうとう華っちに負けちゃった」

「まさに『水上の舞姫』ですよね、華は」

「ん?そんなあだ名ついてたんですね、華さん」

これは初耳の香。

「ほんとに一部しか知らないあだ名だよー。水泳界でのみの通称ってやつ?
 それはともかく、バタフライの早い選手は華っちが久々だから、私としては頑張ってほしいねー」

「ですねえ」

「期待されるってやっぱり嬉しいな…緊張はするけど」

「やっぱり必要とされているのを実感できることが大事なのかもしれませんね」

と香が言った。

「そ、そうだね!私もそうだもんね!」

と理科も肯定する。


直に昼の練習が始まったが、香、理科、イティアはそのまま着替えて、

「ちょっと買い物行きませんか?」

「いいねー、行こうよ」

「わかった……朝日奈先生から、電子生徒手帳……返してもらって、くる」

デパートに買い物に行くことにした。