ダンガンロンパ・ファンタジック/リロード-Chapt.1-1
食事が終わり、霊と華がクッキーの試食が終わったところから話は続く。
「恵美って料理壊滅的にダメなのね……」
「すっごい味だったよ、うん……」
「毒見した雪音さんもそう言ってました……」
苦笑の香。実際自分でも食べてみたが、ちょっと食べただけで吐きだしたのは内緒。
「牧園はちょっとしたミスだからいいとして、
雲隠はこんな堅いの作ってどうする気だったのかしら」
「丸薬的な……?」
「古い発想だなぁ」
そう言う華はいまだに雲隠のクッキーに苦戦していた。
「他4人は普通に美味しかったわね。その人その人の好みが見れて興味深かった」
「そそ。香ちゃんは甘いもの好きで、理科ちゃんは蜂蜜の甘さが好きなのかな?
イティアちゃんはむしろ甘さ控えめが好きで、清掃さんがスタンダード」
「今度皆の好きそうな味のクッキーでも作ろうかしらね」
この4人のクッキーは気にいったらしい。最後に霊はそう言った。
「わー、楽しみにしてます!」
超が付く甘党の香は、大喜びだったそうな。
と、そろそろ
「あ、そろそろこっちの時間だね」
「それじゃあ、私は応援席に行ってますね」
と香が移動しようとしたら、
「あ、霊さん……華さん」
イティアがやってきた。
「あ、イティア。どうしたの?」
「私、外散歩しつつ、見張ることに……した。だから、勝負……見れない。
ごめんなさい」
ぺこりと謝るイティア。しかしその役をうって出てくれるならありがたい。
コロシアイの可能性が、0ではない今この時では。
「いえ、そういう役も必要だと思うわ。ありがとイティア」
「あと、もう一つ……更衣室のロッカーは、通路側、おすすめ」
「え?え、ええ。わかった」
不意にそう言われ驚く霊と華。とりあえず了承しておくと、
「それじゃあ、行く。……頑張って」
そういってイティアはさっさと外に行ってしまった。
「……と、とりあえず行きましょう」
「私も応援席に行ってクッキーとどけてきます」
そして霊と華の2人と、香が分かれてプールに向かった。
作品名:ダンガンロンパ・ファンタジック/リロード-Chapt.1-1 作家名:暗妖



