二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

ダンガンロンパ・ファンタジック/リロード-Chapt.1-1

INDEX|6ページ/24ページ|

次のページ前のページ
 

2階、衣服売り場に華をはじめとした水着決めの一同が居た。


「おっ、霊きた!ってお疲れ様だねー」

香達3人を見かけた華が労をねぎらう。

「主にイティアに負担かけてすまないと思っているわ」

その霊の言葉通り、重い危険な薬のケースを持っているイティアが大変そうに見える。

「あ、あはは…私とイティアさんの労力が違いすぎますけど……」

「このくらい、平気……」

香が凄く悪い気がしている。
が、イティアは平気らしい。

ふと周りを見ると、既に牧園・恵美・雪音・清掃・楓・エーエル・一輪・雲隠は来ており、各々水着を選んでいる。

「さーて、せっかくだし競泳用の水着新調しましょうかねえ」

「私もそのつもり!」

「あ、私は皆と一緒に普通の水着選んでこよーっと」

「私も、そうする…」

超高校級のスイマーと、彼女曰く『趣味』ながら実際は華に匹敵するくらいには早い霊…そんな水泳部2名は競泳水着を、

あと全員は普通の水着を見に行ったのでした。


「私どうしようかなー」

と、香が水着を迷っている所、

「香ちゃんだったらこれどう?」

近くに居た牧園が、アロハな感じのスカートの付いたワンピース型の水着を取って渡す。

「緑地に白のアロハ柄って珍しいですね……」

と香は渡された水着に苦笑いだが、

「でも、香ちゃんのその髪飾りとあってると思うんだ!」

牧園がそう言って指差したのはこれも香の宝物である、鈴蘭の髪飾り。

香の茶色の髪の中で、それは香のシンボルでもあるかのように、存在感を放っている。

「なるほどー、なら折角ですしこれにさせていただきますね!」

よく見てるなー牧園さん。って思いながら、香は折角だしそのままそれを選ぶことにした。

「いえいえ。さて私も探さないとなー」

「私も一緒に探しますよ、お返しってことで」

「あ、ありがとー」

少し香と牧園はそう水着選びを楽しんだ。

……ちなみに、牧園はスリングショットと呼ばれる、かなり過激な、グラビアでしか見かけない気がする水着を選んだ。
しかし平気で着こなし、さらに平然としている分、流石"グラビアアイドル"だな、と思う香。

ただ、……そのあとで、お揃いの競泳水着着た水泳部2人を見る。

「どう?これ」

霊がそう感想を聞く。だが、

(やっぱり風格が違うなあ…)

と、全員が思ったそうで、反応は帰って来なかった。
反応が返ってこなくてつまらないのか、

「せっかくだし、海行こうよ!北東の海岸は今でも行けるよ!」

とそのまま華が提案した。

「他のメンバーも呼んでさ。理科ちゃんとか!」

「いや……ギィズは、やめたほうが……いいと、思う」

「いやいや、ここは親交を深める意味でも、全員呼ぶべきなんだよ」

ギィズだけはやめるべきだと言うイティアに反論する華。

「え?」

「だって、一人ぼっちになって、ここの世界でぼっちになったらどうなるか…
 イティアちゃん考えてる?」

「……あ」

「そう。学園長の"動機"に耳を傾けさせてしまって、
 コロシアイの危険性が増すだけなんだよ」

華がそう諭す。

「……それなら、しかたない。
 あいつは女たらし、だけど……人を、殺すような……奴じゃ、ないから」

「そうと判れば決定ね!皆に電子生徒手帳のSNS機能で連絡するよ―」

華の企画したこの海水浴の誘いには、全員参加の返答が返ってきた。
理科なんかは"やば、そうなったら急いで水着持ってこないと!"とか大慌てで
その連絡の10分後位にデパート2階にやってきた。

「理科ちゃん、今まで何やってたの?」

そこで、牧園と香が理科の水着選びにも付き合う事になった。
こんな話を振りながら、理科の水着を選んでいく。

「勿論実験!」

即断言。さすが化学者。

「こんな状況でも実験するんですね……」

凄いなーとか思いながら香がそう呟くと、

「勿論じゃん!この状況を打開する発明ができれば、それで助かるかもしれないじゃん!」

そう力説がかえって来た。

「あーなるほどー」

「だから、皆の為にも頑張らないといけないし、頑張るよー」


ちなみに、結果的に理科の水着は何の変哲もない青基調のタンキニになった。
どうせ白衣は脱がないつもりだし、普通の服に近いこれでいいよ、って言っていた。