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機動戦士ガンダムRS 第38話 暁の宇宙へ

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 リード中将は、自分にはもっと重要な任務があると説明しながらサイジョウ元帥が再び歩き出したのでついて行った。
「元帥は、どう思われますか?」
 リード中将の唐突な質問にサイジョウ元帥は、足を止めた。
「地球軍が再び核を手に入れた可能性があるというサオトメの報告書についてです」
 リード中将は、サオトメの報告書の中にあった地球軍が再び核を手に入れた可能性があることを示唆する部分について質問した。
「可能性があるならばそれ相応の対応をするのが我々の仕事だ。
サオトメの報告書は、実にすばらしい。
全て夢物語では、ないよう十分で詳細な状況証拠が書いてある。
それゆえ私の任務も第2のスウィート・ウォーターを起こさないようにする警戒任務だ」
 サイジョウ元帥は、サオトメの報告書を信じていた。

              ※

 1機のM1アストレイが1機のマールスのビームライフルを受けて撃墜された。

              ※

 1隻のデモイン級が轟沈した。

              ※

 アークエンジェルに1本の電文が入った。
「離脱命令?」
 その内容にラミアス艦長が驚いた。
「はい。
アスハ前代表よりアークエンジェルは、直ちに戦線を離脱しカグヤへ降りろと」
 サイ二等兵が詳細内容を述べた。
「カグヤ?」
 ノイマン少尉は、カグヤがわからずサイ二等兵に質問した。
「オーブのマスドライバー施設です」
 サイ二等兵が質問に答えた。

              ※

 クロト少尉は、1機のマールスにミョルニルを放ったが回避されビームライフルで反撃された。
さらにもう1機がその隙に接近しビームサーベルで切かかってきたが何とか回避した。
「こいつらいい加減」
 オルガ少尉は、カラミティガンダムを水上ホバーさせながらレイダーガンダムに接近戦を試みたマールスにシュラークで攻撃したが回避された。
「しぶとい」
 その時カラミティガンダムのコックピット内で警告音が鳴った。
「クソこのバカモビルスーツ。
もうパワーがやばい」
 それは、バッテリー切れを知らせる警告音だった。
「お前は、撃ちすぎなんだよバカ」
 その時レイダーガンダムから通信が開いた。
「なんだと?」
 オルガ少尉は、もしカラミティガンダムがパワーダウンしてなければレイダーガンダムを撃墜させようとしていたほど怒っていた。
レイダーガンダムは、2連装52mm超高初速防盾砲を1機のマールスに撃ったがはずれ海面に命中した。
そのため巨大な水柱が上がった。
「帰るなら1人で帰ってよね。
僕は、知らないよ」
 その時水柱の中から多数のミサイルが来た。
クロト少尉は、ツォーンでそれらを一掃した。
その時水柱の上から1機のマールスがビームサーベルを振り上げて接近してきた。
クロト少尉の注意は、水柱の中央付近に集中していたため反応が遅れミョルニルを破壊されてしまった。
たまらずクロト少尉は、レイダーガンダムをモビルアーマーに変形させるとドミニオンに向かった。
「バカは、お前のほうだな」
 その時カラミティガンダムから通信が入った。
「なんだと?」
 クロト少尉は、反論しようとしたが突然の振動に襲われ反論できなかった。
どうやらカラミティガンダムが勝手に載ったようだ。
「勝手に載るなよ、このやろう」
 クロト少尉は、本気でカラミティガンダムを振り下ろそうと考えた。
「黙れ。
とっとと補給に戻れよ。
お前もそれじゃしょうがないだろ」
 クロト少尉は、仕方なくカラミティガンダムを載せ補給に戻った。

              ※

 フレイ少尉は、1機のユーピテルにクスィフィアスレール砲を撃ったが回避されビーム・マシンガンで反撃された。
フレイ少尉は、それをトリケロスで防御した。
その時ストライクアヴェンジャーにもカグレへの撤退命令の電文が入った。
「どういうこと?」
 フレイ少尉は、状況を掌握できなかった。
その時一瞬の隙を作ってしまったためその隙にユーピテルがビームサーベルを構えて接近してきた。
フレイ少尉は、寸前で回避するとシュベルトゲベールで反撃に出た。
ユーピテルは、シールドとコックピット部分の装甲を切られ後退した。
フレイ少尉は、その隙に撤退した。

              ※

 サオトメは、敵が後退するのに不審に思った。

              ※

 それは、イームズ准将も同じだった。
「ここで防衛しなければもう後がないというのに。
それともこちらを誘う罠か」
 イームズ准将は、敵の策略を推測した。

              ※

 カラミティガンダムとレイダーガンダムは、ドミニオンに帰還した。
「補給作業、急げ」
 バジルール艦長が命令した。

              ※

 サオトメは、リズィーシーガンダムに通信を入れた。
「敵の撤退の意図がわかりません。
ここは、こちらも一時撤退して様子を見ましょう」
 サオトメは、一時撤退を提案した。
「そうだな」
 マーク少将は、一時撤退案を受け入れた。


              ※

 カグヤに降りた戦力にウズミ前代表は、最後の命令を下した。
「オーブを離脱?
我々に脱出せよとそう仰るのですか、ウズミ様?」
 あまりに受け入れがたい命令にラミアス艦長は、聞き直した。
「あなた方にももうお解りであろう。
オーブが失われるのももはや時間の問題だ」
 ウズミ前代表は、オーブ連合首長国の死を悟っていた。
「お、お父様、何を?」
 カガリは、ウズミ前代表が何を言っているのかわからなかった。
「人々は、避難した。
支援の手もある。
あとの責めは、我等が負う」
 ウズミ前代表は、オーブを地球軍の配下にした責任を取ろうとしていた。
「しかし例えオーブを失っても失っては、ならぬものがあろう」
 ウズミ前代表は、コーディネイターの誇りを説いた。

               ※

 サオトメは、自室で報告書を見直していた。
そして見直しが終わったころサオトメは、空腹に襲われた。
サオトメは、空腹に耐えきれず食堂に向かった。
 食堂に着くとジャック中尉がくつろいでいた。
ジャック中尉は、サオトメに気付くと立ち上がり敬礼しようとしたがサオトメが止めた。
そしてサオトメは、ジャック中尉に近づいた。
「空腹なんだ。
何か食べるものは、ないか?」
 サオトメは、後ろ首に手をかけ困りながら質問した。
「いえ、ありません」
 ジャック中尉は、きっぱりと答えた。
サオトメは、その答えに落胆した。
そこにアイリス曹長が来た。
アイリス曹長は、2人を見て敬礼しようとしたがサオトメとジャック中尉が止めた。
刹那サオトメは、アイリス曹長が持っていたものにくぎ付けになった。
「それは、菓子か?」
 サオトメは、歓喜の声にアイリス曹長に質問した。
「はい」
 アイリス曹長は、サオトメの気迫に押されつつ答えた。
「今空腹なんだ。
できれば分けてもらいたいんだが」
 サオトメは、アイリス曹長に切望した。
「いいですよ。
ちょうど私も満腹になったので誰かにあげようと思っていたんです」