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銀魂 −アインクラッド篇−

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男の子は宙にウインドウを出現させ、土方は慣れた手つきでサインをする。それを終えた男の子は背中のケースを置き南京錠型のデバイスにパスワードを入力して蓋を開く。数えきれない程の大量の結晶が収納されており、その中の幾つかを取り出し土方へと手渡した。

「デジタルつっても、こーいうのは人の手で運ばねぇといけねぇから不便な世界だよな」
「でも、こんな仕事もあるおかげで僕みたいな戦えない子供も生活に困る事はないんですよ・・・ふぅ・・・」

男の子は相当疲労が溜まっているのか、その場にしゃがみこんでしまう。
土方は「大丈夫か?」と膝を降ろし男の子の肩を叩いた。

「ここ最近、七十五層が開通したおかげで仕事も増えてましてっ・・・これからリンダースに向かわないといけないのにっ・・・」
「リンダースってお前・・・四十八層に行くつもりか?いくら転移門があっても、ここから相当距離もあるだろうが」
「まあ、それが僕の仕事ですから・・・はぁ・・・」

ゲームの世界だとしても生活をするには資金が必要である。
ギルドメンバーやモンスターを討伐できる程度の実力のあるプレイヤーについては自分の努力次第でいくらでも稼げるが、それができないプレイヤーは自分で商いをして稼ぐしか方法がない。ましてや、そのような知識のないプレイヤーに至ってはこうして地道に仕事をして生活費を稼ぐ意外、方法がないのだ。

「ははっ・・・まいったな・・・こんなんじゃまた先輩に怒られちゃうよ・・・はぁ・・・」

土方と銀時はお互い顔を合わせる。
思っていた事を口に出そうとするも、お互い考えていることが一致したのか再び男の子に目線を戻した――――。