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銀魂 −アインクラッド篇−

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「いや、忘れかけていたことを思い出させてくれた礼だ」

自分たちがこうして『当たり前』に戦えるのは、自分たちの後ろにこうした努力をしてくれている人たちがいてからこそ成せるのだ。
皆、それぞれの想いを抱いて戦っている。

忘れてはいけない。

自分たちは、必ずこの世界を旅立つことを―――。

「今日は一日、僕のためにありがとうございます。トシさんとギンさんに出会えて本当に良かったです」
「おいおい、まだ終わってねぇのにもうお礼か?」
「いいんですよギンさん。どちらにしても、次の配送先で荷物を引き渡せば今日の僕の仕事はおしまいですから。困難でしたけど、2人のお陰でスムーズに終わりましたし、それに、久しぶりに楽しい配送になりましたし」
「なあサム。結局俺たちが運んでいる『それ』は一体なんだ?」
「そういえばそうですね。依頼データを見たらわかりますかね?」

サムはメニューウインドウを開き、土方にも見えるように配送依頼データを閲覧する。その最終配送先を見た瞬間、土方は全てが繋がったといわんばかりに、にやりと笑った。

「サム、悪いが俺からも『とある荷物』の配送を依頼したい。なあに簡単さ。まあ、その荷物は意地張ってなかなか言うことを聞かねぇ重量級の荷物だ。ただ、他の荷物と違って自分で歩くことができるからそこまでお前に負担は発生しねえ。それに、今運んでいる荷物と一緒に最終配送先へ運んでくれるだけで十分だ。これも併せて俺から依頼したい。もちろんその分の料金は俺が負担する」
「僕は大丈夫ですけど・・・あの、トシさんが依頼するその荷物というのは――」
「ああ、あれだ」

土方は前を指差す。

その指の先は『銀時』だった。

「・・・・あ?」