二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

銀魂 −アインクラッド篇−

INDEX|134ページ/155ページ|

次のページ前のページ
 

・・・


「終わったな。所詮、人間の限界などこの程度。絶命するまで見届ける必要なし」

銀時が倒れた瞬間にライトは刀を鞘に納め、最後を見届けようともせず背を向ける。まだ完全にHPバーが0になっていないが、結果を確信したためか茅場のもとへと歩き始めた。

同時に、キリトとアスナ、ましてや土方達も言葉を失ってしまう。

だが、それは銀時が負けたからではなかった。



何故なら―――。





「・・・・・おい・・・・・」

「ッ!・・・・・何?」





ライトにとってありえない事態が起こった。





その言葉に思わずその足を止め、勢いよく振り返る。






「ば・・・・馬鹿な・・・・」







致命傷を既に超えているのにも関わらず、一撃必殺といっても過言ではない技を喰らっているのにも関わらず、『彼』は立っていたからだ。






「まだ終わってねぇんだよ・・・・・侍相手に背中を見せるたぁ度胸あるじゃねーか・・・・!」




銀時のHPバーは限りなく0に近いところで減少が止まっていた。
普通であればありえない。
そのような奇跡が起こりうるのであろうか?




「改めて問おう!・・・・貴様は・・・・貴様は一体・・・ッ!?」



「俺は、万事屋銀ちゃんだ」




銀時は再び黒刀を構える。
動揺が収まらないライトも再び柄に手を伸ばすが、それは届かなかった。
気が付けば、己の右腕部に銀時の剣尖が到達しており、抜刀を許さない。

何故それが予測できなかったのだろうか?膨大なネットワークの海より常にフィードバックされているのでほんの少しの挙動でもどのような技が繰り広げられるか予測ができるのだが、今の動きだけは対応できなかった。

「その動き、俺は知らない!一体―――」
「あぁ。知らなくて当たり前だ。何故なら、この技はてめぇら『電〇文庫』には存在しない、週間少年ジャ〇プの技だからな!『牙突』っていうんだよ!」

銀時が繰り出したのは腰を深く落とし、刀は左手のみで持ち、刀身は地面と水平に保ち、先端を敵に向け、右手を峰に添えた状態から一気に間合いをつめ、左片手一本突きで刺し貫く、かつて週間少年ジャ〇プで連載されていた『るろ〇に剣心』のとある人物が使っていた技だった。

「俺の知らない型・・・ッ!?」
「へッ!忘れかけていたが、俺ぁこれでも週間少年ジャ〇プの看板作品の主人公なんだよ!ガキの頃からの愛読書である週間少年ジャ〇プから得た御業は並大抵のもんじゃねぇ!こっから先は『銀魂』流の戦い方を見せてやる!!」
「っておいィィィイイイ!!それ俺達関係ねぇから!!何勝手にる〇剣の技パクッてんのォォォォ!!?別にジャ〇プ主人公だからって他の作品の技使って良いわけじゃねぇからァァァッッッ!!!!」

遠くから土方のツッコミが聞こえてくるが銀時はお構いなしに突き付けた剣尖を引き抜く。後方に大きくジャンプし、今度は黒刀を逆手に構え、腰を低く捻る。その構えにライトはどのような技が繰り出されるのか予測ができず、ダメージを受けた右手で何とか抜刀、両手で防御をするべく構えた。


「カタナを逆手に?見たことがな――――ッ!!?」
「ア〇ンストラッシュだァァァッッッ!!!!」


その技は居合斬りによく似ており、逆手持ちのままの銀時の黒刀は容赦なくライトを切り刻もうとする。刀身が直撃する寸前で型を把握し、なんとか己の刀でそれを防御するも衝撃がすさまじく、先ほど受けた右腕部の赤いエフェクトから血が噴き出すようにドットが飛び散った。


「あ、あれは!勇者ア〇ンが魔王討伐時代に刀殺法を基に編み出したという必殺技!まさかここで拝めるとは!」
「あぁ、構えだけならガキの時に俺も練習したが・・・そっか万事屋、てめぇも会得していたとはな」
「いや!だからただのパクリだから!!何てめぇらも納得してんのォォォ!!?」


ライトは左手で右腕部のダメージを受けた箇所を止血するように手で押さえる。銀時の放った牙突という技の直撃を受けたせいでまともに刀を振るうことができなかったのだ。

「すごい・・・ギンさんが推し始めている」
「キリト君、あんなソードスキルあったっけ?」
「いや、たぶん・・・ただの見様見真似の技かオリジナルのソードスキルだと思―――ッ!」



―――待て。
オリジナルソードスキル?

俺があのラフコフに放った技はもしかして―――。



「これは驚いた。あのようなスキルが存在するとはな。なかなか面白い構えだ」
「茅場ッ・・・!」
「まさかあの男がここまでの存在とは。面白くなってきたぞ」


茅場はまるであたらしいおもちゃを買ってくれた子供のように二人の戦いに熱中している。命を懸けたやり取りにこの男はなんとも思わないのだろうか?

それに対比するようにライトは焦りが収まらなかった。自身のHPバーを確認するも既に赤い危険域へと突入し始めている。反撃をしようとしてもその前に予測不可能な斬撃が押し寄せ、防御をするのが精一杯だった。

「怖ぇだろ。てめぇ自身が追いつめられるのはよ」
「ッ!なんだと?俺が・・・恐怖!?」

気が付けば、手に力が入らず脚が震える。とまらない。
ライトはその感情の正体を探るのに時間は必要としなかった。

思うように身体を動かせない。
彼は、銀時に自然と恐怖をしていたからだ。

「ただのからくりが恐怖なんて感じるわけねぇだろ!ましてや妹の仇に剣を振るい、時には涙を流し!そしてメガだかテラだと高笑い!やっぱりてめぇはからくりなんかじゃねぇ!」

銀時は大きく深呼吸、『ヒュゥゥゥゥ』という特徴的な呼吸音を出しながら交差させた両腕から勢いよく水平に刀を振るう。
「全集中!水の呼吸!壱の型ァァァァ!!」
「まッ・・・待て!」

「てめぇは魂をもった立派なッ!!人間だァァァァァァァアアア゛ア゛ア゛ッッッ!!!!!!」

ガヒュンと鈍い音が響き渡った。
大人気ジャ〇プ漫画の必殺技の直撃をライトは己の黒刀で受け止める。



「―――ッ!!?」



しかし、同時に銀時とライトの刀が激戦に耐え切れらくなったのか砕け散った。
砕けた黒刀の破片が辺り一面宙に散乱する。
「なにッ・・・だが、貴様の剣も砕け散った!これ以上は――――」




「刀ならもう一本あるさ。立派なのがよ」




わずか1秒足らずで銀時の右手には新たな刀が装備されていた。
いや―――。

木刀というべきか?

その木刀は一度、天高く頭上から地面に向かうように振り下ろされ、その刀身によってライトの身体は一刀両断される。



パクりの技でも、ソードスキルでもなんでもない。

彼から放たれたのは、ただの垂直斬り。
彼自身の業。



避けようと思えば避けられた。


何故避けられなかった?