銀魂 −アインクラッド篇−
それに連動をするかのように、弩羅美の身体のメインカラーは、黄色から赤へと変わったのだ。
「何故?システムの不調?」
「はははっ!なんだかよくわからないねっ!まるで返り血を浴びたみたいだよっ!」
「レフティ、なぜこのような状況でもお前は笑っていられる?システム異常であれば直ちに修復をしなくてはならない」
「私はお兄ちゃんと比べてコストの関係と製作期間が短かったせいで余分なデータがオミットされているのっ!私の感情エンジンはそれを受けて笑うことと驚くことぐらいしか表現できないんだよっ!あと、別に身体に異常は見たらないから大丈夫だよっ!あ、でもっなんだろうなっ!よくわからないけどたまに不調を感じることはあるんだっ!」
「何?」
「プレイヤーをねっ!消去していくたびに身体の胸部の奥がギュッとなるのっ!これって一体何なのかなっ?」
「・・・・すまない。俺にもよくわからない」
「そっかっ!でも、もしかしたら、これが人間で言う『悲しみ』っていう感情に似た症状なのかなっ?ははっ!私たちは機械なのにおかしいよねっ!」
いや、お前の言う通りだ。
俺は、何故か嘘をついてしまった。
レフティ。・・・いや、弩羅美。お前は自分の意志と関係なく、その身体は人間を殺めることを拒絶しているのだ。それは、弩羅美自身の奥底に眠っている願望。
不思議なものだ。俺達機械がそのような症状が具現化するとは、信じがたい。
だが、俺達はそれが仕事。茅場の令。
俺達はこれからも活動し続けなくてはいけない。
この世界のバランスを保つシステムの一部として―――。
作品名:銀魂 −アインクラッド篇− 作家名:a-o-w



