二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

銀魂 −アインクラッド篇−

INDEX|143ページ/155ページ|

次のページ前のページ
 


「トシさん、このゲームは全年齢対象だから煙草は駄目よ!」
「パルテナ様!!」
「しまッ―――ぐううッ」

一筋の閃光が土方を横切り、その剣尖は土方の刀が重なり続ける茅場の盾を直撃。踏み込み足を失った茅場は回避行動を取ることが出来ず、やむ無く盾による防御行動に移った。
大きな隙が生じた茅場を見逃さないと、一人だけ後方に距離をとっていたアスナは自身の最高剣技である『フラッシング・ペネトレイター』を発動し、見事予測通りに無理矢理盾を使わせたのだ。

「ざ、残念だがアスナ君・・・そのガードブレイク技をもっても、この絶壁を崩すことはできないよ」
「団長。いえ・・・もう、あなたは団長でも何者でもないわ。私はあなたを攻略してこの世界を旅立たせていただきます。私だけじゃない・・・リズ達や、一日も早く家に帰りたいと願っていたギルドメンバー達・・・皆の魂を解放していただきます」
「アスナ君。ぐッ・・・ほ、本当にそれで良いのかな?例え、運良く君達が私を攻略したとしても、果たして君達の帰る家が、環境が、居場所があると言えるのかな?」
「何を!」
「もう一度良く考えるんだ。後先のことを考えて行動をしないと、最悪な結末しか待っていないよ」

土方とアスナ、茅場が一歩も引かない最中、茅場はアスナに暗示するように問いかける。
「パルテナ様!こんな奴の言葉に耳を傾けるなッ!」
「君が閉じ込められてから既に2年が経過しているんだ。間違い無く、世界は変わっている。それでも君は帰るのかい?」
「てめぇもいい加減黙りやがれッ!!何がしてぇんだ!!」
「居場所の無い世界に帰る必要はない。どうかね?今からでも遅くはない。また以前のように、私の下に着くと良い。君にとってはそれがいちば―――」
その言葉が言い終わる前に茅場は再び己の頬に強い衝撃を受け、大きく殴り飛ばされ、地面に数回バウンドした後に受身を取りつつ床に膝をつきながら盾を構えた。
だが、―――今回、茅場を殴り飛ばしたのは土方ではない。

土方は、目を点にしながら拳を力強く握る張本人の顔を恐る恐る見上げた。

「―――いい加減にして頂戴・・・」
「ぱ・・・ぱるて・・・な・・様?」

「ぐッ・・・ア、アスナ・・・君?」


茅場を殴り飛ばした彼女は相当頭にきているのか、ガントレットからギチギチと悲鳴にも似た音を鳴らしながら力強く左手拳を握っていた。

「確かにあなたの言う通り・・・私の知っている現実世界―リアル―は存在しないかもしれない・・・だけど、私はこの世界で学んだ。ギンさんから教えてもらった。・・・自分の世界は、・・・いいえ!私の居場所は私が作るわ!誰からも強制されない!!私は何がなんでも現実世界―リアル―に帰ります!どんなに辛い現実が待ち受けているとしていても!!私はキリト君と共に歩むわ!!帰ってちゃんとキリト君と正式にお付き合いしてっ!!結婚してっ!!一緒に歳をとってっ!!幸せな家庭を築くのだからっ!!」
「なッ・・・何を―――」
「現実世界―リアル―でデートもしたいっ!一緒に映画も見たいっ!一緒にテーマパークで遊びに行きたいっ!本物の空の下で一緒にお昼寝して、手作りのお弁当を食べさせてあげたいっ!・・・だからあなたを許せないっ!私の『やりたいこと』をこれ以上、勝手に奪わないで頂戴!!」


茅場は、いや、周りにいた騎士達は言葉を失った。
目の前にいるのは、血盟騎士団副団長、閃光のアスナ・・・では、なかった。

そう。言うなれば、今の彼女は年相応のただの女の子だった。
全ての欲望を己の奥底に封じ込め、トップギルドのサブリーダーという重荷を長い間その小柄の身体に背負ってきた彼女は、周りに第三者がいるのにも関わらず、この時初めて自分の想いをさらけ出したのだ。
そのような彼女の姿に土方は結んだままの唇にかすかな笑みを浮かべた。


「ま・・・まるで、子供だね・・・君の口からそのような言葉が出てくるとは―――」

「まだ子供だろーが。どっかの誰かさんのお陰で相当苦労を強いられていたみてぇだがな」
「・・・っ!!」
「まだ遊び盛りの子供たちすらもてめぇの都合で監禁しやがってよぉ・・・



ちったぁ覚悟しろよ。お天道様――――ッッッ!!!!」

次の瞬間、銀時の天高く掲げられた木刀が茅場の頭頂部目掛けて振り下ろされ、直撃する。
衝撃が凄まじく、なんとか片膝で堪えつつ盾で銀時の身体を突き飛ばす。
「まだだッ!!」
二メートルほど突き飛ばされるも再び床を蹴り、左斜め上から右斜め下へと振り下ろされた木刀を茅場は右手の長剣で受け止めた。
「ぬ゛ぅッ・・・ぐッ・・・身体・・・が・・・」
「とっくに限界だろ。俺達相手に完勝できると思っていたてめぇの思い上がりが招いた結果だ。いい加減諦めろ」
「きッ・・・君さえ私の目の前に現れなければッ!!・・・このような事態にはならなかったのだがな!!」
「何勘違いしてんだ。別に俺がいようがいまいが、結果は何一つ変わんねーよ」
「なんだと・・・!?根拠が無いな!!」
「理屈ばかりで話すんじゃねぇ。どのみち、てめぇは最初から最期まで一人ってのが敗因なんだよ。それを証明してやる・・・そうだよなぁ、キリトォォォォ―――ッ!!」

銀時は右足で茅場の腹部を蹴り飛ばす。
悶え苦しみながら二、三歩後ろへと引き下がる茅場に追い打ちをかけるように銀時の後方より大きく飛び立ったキリトは両手の剣に青白い光を纏わせながら茅場への距離を詰める。

(ありがとうギンさん!!ありがとう―――皆!!


それとアスナ・・・・君の想いは確かに受け取った!)


一緒に帰ろう。


そして、もう一度出会おう。




俺達は、現実世界―リアル―ではお互いどこに住んでいるかも知らない。
お互いの環境も知らない。
どんな人生を歩んできたのかも知らない。
それに、未だに年齢も聞いてない。
もしかしたら、アスナは俺より先輩なのかもしれない。



だから、もう一度出会って・・・俺は君の事をもっと知りたい。




改めて約束する。必ず帰ろう。
俺が、その道を切り開くから―――ッ!!



「ぁぁぁぁぁぁあああああアアアアアアアアア゛ア゛ア゛ア゛ア゛―――ッッッ!!!!!!」

「ッ!・・・ふふ。そのスキルは『スターバースト・ストリーム』だね、何を今更―――」

それで良い!
右ッ!左ッ!右ッ!
二撃ッ!三撃ッ!四撃ッ!
やはりあんたは確実に対処をしてくるなッ!!

「何度も言わせないで欲しいのだが、そのスキルを開発したのは私だ。次にどのような軌道を描いて剣が舞うのか、手にとって理解できるよ」

ああ、そうさ!
茅場、あんたの言う通りだ。

この『スキル』の初動はスターバースト・ストリームと同じなんだ。
何故なら、このスキル・・・OSA―オリジナルソードスキル―は、俺が生み出したスキルとスキルを掛け合わせた応用技の発展だからだッ!!

そして―――このスキルは止められない。あんたが唯一知らない技。

あんたはシステムを熟知しすぎてしまったッ!!

「ふぅ、残り五連撃・・・どうだね?このままだと全てガードしてしまうよ。残念だがキリト君、やはり君には私を倒すことなど夢のまた夢だったようだ」