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銀魂 −アインクラッド篇−

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そこには、茅場が突きつけられた剣を抜こうと、銀時とアスナがダメージを受ける事をお構いなしに、両手で押し戻そうと粘っていたのだ。
二人は直で剣の刀身を両手で握っているので、痛々しい赤いエフェクトがその握られた手からこぼれ落ちた。
「やめろ・・・ギンさん・・・アスナ・・・ッ!」
「ばっかお前ぇ、満身創痍の野郎に心配されてたまるかよ・・・よくここまで戦ったな、キリト」
「私達は大丈夫だからっ!ちょっとでもHPを残せれば皆一緒に帰れるんだよっ!お願い・・・だからっ・・・まだ諦めないでっ!キリト君っ!」



少しずつではあるが、茅場から付き放たれた長剣は二人によって、ゆっくりと押し戻される。そして、一定の速度で減少していたキリトのHPバーは、若干ではあるものの減る速度が遅くなり、次第に茅場がその減少する速度を上回る。

「これ以上は力が・・・・。ふぅ・・・全く・・・本当に、君は厄介な存在だよ・・・」
「だから言っただろ。てめぇの敗因は一人であった事だ。ピンチになったときは迷わず手を差し伸べる・・・それが、『仲間』だ」


「仲間・・・・か・・・」


「茅場・・・俺の、勝ちだ・・・・俺はもう・・・一人―ソロプレイヤー―じゃないんだ・・・」


「そうか・・・・ふっ・・・・・






―――認めよう・・・私の『負け』だ」






茅場は最期まで動かなかった。その顔に驚愕の表情は既になく、わずかに開いた口元には穏やかな笑みが浮かんでいた。
そして、同時に茅場は砕け散った―――。
聞きなれたオブジェクト破砕音が鳴り響いた。


「勝った・・・」
「これで・・・終めーだな」
「なんだろう・・・キリト君・・・ギンさん・・・目眩・・・が・・・―――」




そのアスナの言葉通りに、キリトと銀時の意識が遠のく。
それにかぶさるように無機質なシステムの声が鳴り響いているのを感じた。


『ゲームはクリアされました』