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銀魂 −アインクラッド篇−

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・・・

『銀魂』
・大江戸 かぶき町 万事屋銀ちゃん

「・・・と、土方のアホが商人から無理やりぶんどって近藤さんがドリームをキャッチしようとしたところ、逆にキャッチされちまったって話でさぁ」
「誰がアホだゴラ!次言ったら切腹しろ!!」
「マジ最低アル。お前ら普段からそんなことしかしてないアルか?」
「架空上の姉上と出会うためにナーヴギアを装着した・・・マジキモイんですけど、そんな事情なのであれば口が裂けても公言できませんね。それ」
「眼鏡の言う通りでい。ましてや、真選組局長が巷で噂のナーヴギアを使ったと一般市民に知れ渡れば、こっちもただではすまされやせんぜ、ねぇ土方さん」

土方は弱みを掴まれたと言わんばかりに舌打ちをする。ちなみに、現在万事屋内には新八と神楽とエリザベス、土方と沖田、寝たきりの銀時の6人のみである。お妙達は「このままだと誰がどのような状況なのか訳が分からなくなってしまうでしょ?」という理由で下の階のスナックお登勢に移動していた。

「桂さんも同じ状況なんですか?」
「桂は『第7訓 助っ人は何故かピンチの時にしか現れない』の終盤で本人から旦那たちに説明をしていますんで、そっちを確認してくだせぇ」
「いや、説明するのが面倒くさいだけだろ。いい加減メタ発言するのやめろよ」
『桂さんは最新ゲーム機を遊技させて頂こうと言い残してドリームをキャッチされてしまった』
『ちなみに、桂さんの身体は安全な場所に隠している』
「チッ・・・今ならあいつをお縄にするチャンスだってのに・・・こちらも同じ状況だとは、情けねぇ」
「あんたの責任でしょーが。責任とって副長の座を譲ってくだせぇ」

確かに土方の責任でもあるが、―――そもそも桂が訳のわからない行動をとらなければこのような事態にならなかったのでは?と、心の片隅で新八はツッコミを入れる。
それはさておいて話を序盤まで戻すが、こちら側からなにもすることができないとなれば、本当に自分たちは銀時の目覚めを待つ事しかできないのだろうか?
他に、手立てはないのだろうか?

「沖田さん。銀さんたちはゲームをしているって言いましたよね?現在の進行状況とか、こちらから確認することはできないのでしょうか?」
「それができたら苦労はしねぇよ。俺たちが知っているのはこの程度だ。あとはエリザベス殿がどこまで知っているかだねぇ」
「おいオバQ、他になにか隠していることあるんじゃねぇのか!?あるならさっさと吐きやがれ!!」
「やめろヨ、トッシー!エリザベス可哀想アル!何かあるなら私達にもう話してるアルヨ!」
「チッ・・・だったら、もう最終手段の『あれ』しかなさそうだな・・・」

――――『あれ』?
土方は舌打ちをしつつうなだれる。それより、今の会話に出てきた『あれ』とは一体なんだろうか。
新八は土方の逆鱗に触れない様に問いかけた。

「あの〜・・・土方さん。『あれ』ってなんですか?」
「あぁ?っ・・・しまった・・・口を滑らした」
「なにやってんです、土方さん。バーカ」
「馬鹿とはなんだ馬鹿とはッ!!・・・実は、今回の件についてお上が極秘裏で動いてくださってな。『こちら側』から何もすることができねーんじゃ意味が無いってわけでよ・・・ほら」

土方は自身の後ろに置いておいた木箱を皆に見えるように取り出し、力ずくでそれを開ける。それを見た新八と神楽は驚いた。土方は懐から煙草を取り出し、火をつけながら説明を続ける。

「俺たちのこの状況が周りに悟られるのも時間の問題だ。『こちら』でなんもできねぇなら『あちら』に行けば良い。安直な考えだが確かにその通りだ。・・・ドリームをキャッチされた野郎共を連れ帰すためにあえてドリームにキャッチされる。今から誰かが『あちら』に行って、さっさとゲームとやらをクリアしてこいっていう作戦だ」

―――木箱の中身に入っていたのは、まさかの4つ目の『ナーヴギア』だった。