銀魂 −アインクラッド篇−
・・・
『ソードアート・オンライン』
・第七十五層 コリニア コロシアム内
「―――ついに、この時が来たか」
キリトは円形の闘技場の中心部に立つ。
闘技場を囲む階段状の観客席はぎっしりと埋まっていた。
軽く千人はいるのではないか?最前列にはエギルやクラインの姿もあり、何を言っているかわからないが物騒な事を喚いている。その後方にはリズベットとシリカの姿もあり、無事、睡眠状態から回復していたみたいだ。
「あ〜駄目だ。昨日の夜のイライラがまだおさまらないわね。ギンさんったら私達に睡眠薬飲ませるだなんて!いい大人がなにやっているのよ!こ〜なればここで思いっきり叫んでストレス発散させてやろうじゃないの!」
「でも、私達の不注意でもありますし、お互い様ですよねっ?でも、あの後結局、キリトさんどころかおじさんもアスナさんもどこかへ行ってしまって、そのまま解散しましたけど、・・・何をしていたんですかね〜?」
「今日も朝から3人でこそこそしていたみたいだし、まあ、いいんじゃない?最近あの3人すごく仲良さそうだし!」
「リズさん、もしかして・・・やきもち?」
「ちっ、ちがうわよ!あ・・・ついにでてきたわね!」
キリトの反対側の控え室から真紅の人影が姿を現し、歓声が一際高まる。
その男は通常の血盟騎士団制服が白地に赤の模様に対して、それが逆になった赤地のサーコートを羽織っていた。鎧の類はキリトと同じく最低限だが、左手に持った巨大な純白の十時盾が目を引く。
そして―――その男は、キリトの目の前まで無造作な歩調で進み、すぐ近くで止まった。
「すぅ〜まなかったなっ、キぃリトくぅぅぅん・・・ぶるぁぁ・・・・ま〜さかこ〜んなことになるとわなぁ・・・」
「・・・本当に、こんなことになるとは思わなかったよ・・・
なあ、・・・・・・・『ギンさん』」
―――若〇さんボイスで語るその男は、聖騎士ヒースクリフ・・・・ではなく、ヒースクリフのコスプレをした銀時であった。
「こ〜れ以上誤魔化しきかねぇからよっ!おじさんほ〜んきでいくからよぉ・・・・よろしくぅ〜ぃ・・・」
「団長、そんな喋り方しないから。もっと普通で良いから」
結局、ヒースクリフは今でもコロシアムの控室で寝たきりである。
しかしそれは――――結果的に『銀時VSキリト』の試合へと発展してしまったのだ。
銀魂 VS ソードアート・オンライン
『不潔』 VS 『清潔』
勝利するのは、一体どちらなのか?
・・・To Be Continued
作品名:銀魂 −アインクラッド篇− 作家名:a-o-w