銀魂 −アインクラッド篇−
最後に、土方は沖田に色々と物申したそうにしていたが、この時ばかりは座り込む沖田の目線が合う様に自身も膝を着き、煙草の火を消して意識が遠のいていく沖田に話し始めた。
「総悟・・・近藤さんの事頼んだぞ。お前だけが頼りだ。本当はお前の変わりに俺が行ければ良かった・・・お前1人に重荷を背負わせて・・・面目ねぇ」
「ひ・・・・・・・土方さん・・・
じゃあ、あんたが行ってきてくだせぇ」
「え?・・・っ!」
―――次の瞬間、沖田は自身の頭に装着されたナーヴギアをさも当たり前と言わんばかりに取り外し、よっこらしょ、と土方の頭に装着させた。
「え・・・ちょっとォォォッ!おい総悟ォォォォッ!」
「いや、土方さん今言ったじゃないですか。お前の変わりに俺が行きたかったって。だったらあんたが変わりに行ってきてくだせぇ。近藤さんの事、頼みますねぇ〜」
「ちょっと待てェェェェっ!!話の流れでそうなっただけだからァァァァァッ!!本当は行きたいとかそんな気持ち一切ないからァァァァッ!!というか、これ取れないんですけどォォォォッ!!?」
「そいつの頭頂部にアロンアルファ大量に塗っておきましたんで。あと、もしもあんたが帰って来られなくても安心してくだせぇ。責任をとって副長の座には俺がしっかりと座りますんで」
「それ、お前が得してるだけだろォォォォォォッ!!?」
「トッシー!銀ちゃんとヅラのこと頼んだヨ!?絶対だからネ!」
「てめぇさっきの涙どこに隠したァァァァァッ!!おい眼鏡ッ!お前行くって言ったよな!?丁度良い!!お前が行――――」
土方は新八に話し終わる前に、まるで意識が吹っ飛んだかのように白目をむいてその場で倒れてしまった。どうやら、銀時達と同じく、ドリームがキャッチされたようである。
「んじゃ、俺は屯所に戻りますんで、土方さんの身体の事、よろしくお願いしますねぇ〜」
沖田はそう言い残して、何事も無かったかのように万事屋を去って行った。
「お・・・鬼だァァァァァッ!!この作品でもドSっぷり惜しみなく出し尽くして帰っていきやがったァァァァァッ!!というか、土方さんどうするのッ!!?」
「トッシー寝かせるところないヨ。とりあえず銀ちゃんのとなりに寝るヨロシ」
「とりあえず、僕もう疲れたよ・・・神楽ちゃん、すこしだけ仮眠しない?」
「ふわ〜ぁ、もう日が変わっちゃうヨ。あれ、エリーは帰らないアルか?」
『まだ、お前達に重要な事を話終えていない』
「え、重要なことって?」
「それは、俺から話させてもらおう」
先程から沈黙していたエリザベスの背後からまた新たな声が万事屋内に響き渡る。
もう今日で何人目だ・・・というツッコミはすでに放棄。その声にももちろん、二人には良く聞き覚えがあった。
「あ〜あ、あいつら人の説明もちゃんと聞かないで勝手に使いやがって。困ったポリ交共だな」
「っ、いつからそこに!」
「やっとお役人がいなくなってようやく俺の出番が回ってきたが、もう終盤じゃねぇか。ったく」
エリザベスの背後からよいしょ。と登場してきたのは、特徴的なゴーグルを装着した江戸一番の発明家を自称するからくり技師、平賀源外だった―――。
作品名:銀魂 −アインクラッド篇− 作家名:a-o-w