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銀魂 −アインクラッド篇−

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次第にキリトが優勢となり、左右の剣を同時に空高く上げてそのまま彼女の身体に斬撃を入れようとする。彼女はここで初めて両手剣を『両手』で構え、それをガードした!
「キリトくんもやるねっ!わたしがこの剣を両手で構えたのは何時以来かなっ?」
「まだ笑っていられる余裕があるのかっ!?」
「うんっ!全然よゆうっ!だって、私が『両手』で構えちゃったんだもんっ!」
「何を――――っ!」

自分の身体が無重力となった。
やられた?違う。
宙を舞っている?違う。

足元を見ると、半径5メートルはあるクレーターが出来ていた。

思い出せ。今、何が起こった?

(俺の剣が弾かれて、彼女の剣は地面に向かって斬撃を放った・・・嘘だろ?)

「フルパワーってあまり好きじゃないんだっ?本気でやったら地形を変えちゃうからねっ!」

吹き飛ばされた訳ではない。
自分が立っていた地面が『無くなった』のだ!

その圧倒的な力を前にキリトは再び恐怖する。
そして、このクレーターを作った張本人は自分のすぐ目の前にいる。
彼女もまた無重力状態。しかし、関係ないだろう。
そして、キリトはとある失敗をした。

彼女に、―――スキルを発動させる隙を与えてしまった!
それに気が付いたのは、自身の腹部に目掛けて刀身を赤く光らせながら斬撃を放とうとしていた彼女の姿を見た時だった。

「今度こそさようならっ!キリトくんっ!」


回避―――間に合わないッ!
移動もできないッ!
ガードも意味がないッ!


殺される・・・・っ!!




「―――――待てェェェェいッ!」

レフティの身体に『何か』が当たり、吹き飛ばされる。
その『何か』、いや、その『人物』はガチャガチャと機械仕掛けの音を鳴らしながら両足でドロップキックを放っていた。

レフティもこの時ばかりは驚きを隠せていなかった。
吹き飛ばされてなお体勢を立て直すため身体を一回転しつつ着地をする。
キリトは尻もちを着くようにクレーターの内部へと落下、そして目の前にもう一人の人物がガチャリと音を立ててキリトを守るように着地した。

「ひっどいな〜、今度は一体だれかなっ?」

「あ、あんたは―――――」

綺麗な黒い長髪を風になびかせ、その刀に電撃を纏わせながら彼女に対して名乗る。
そうだ・・・この人は七十四層のあの悪魔との戦いの最中で現れた、あの人の友人!

「俺の活人剣を必要とする声が聞こえた・・・この勝負、俺も参戦させてもらう。俺の名は、『ミスター・ヅライトニングボルト』。ヅライデンだ!」

そこには、どこからともなく現れた桂小太郎の姿があった――――。
「桂じゃない!ヅライデンだ!」