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宇宙戦艦ヤマト 完結編 アナザーエンディング 2

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それから会場は祭壇が片付けられパーティー会場になった。ユキも真っ白なドレスから以前長官のお供で着たドレスにお色直しをして参加していた。

  「あのドレス見たことありますねぇ」

太田がお寿司をつまみながら言うと

  「婚約発表した直後のドレスですよ。いとこにお願いしてこのケータリン
   グサービスの食事と一緒に持ち込ませたんです。他にもドレスありますが
   俺たちだけでしょ?見た事あるの。本番はちゃんとしたドレスを用意させ
   てるからヤマトの中では…ね。」(南部)

沖田と相談して今後の予定はすでに決まっている。もちろん知らないのはあの二人だけ…

  「よぉ」

島が二人の所へやってきた。

  「久しぶりに見たけどあのドレス似合うよな。あれ、南部の見立てだろ?」

島が太田の取り置いたお寿司に手を付けた。

  「そう、坊ヶ崎に悠輝は着いてていくつかドレス持ってきてくれてるよ。
   この後、何を着るかはユキさんしだい。」(南部)
  「あいつは?」(島)
  「古代?古代はあのままだよ。タキシードだって似合わないし普通のスーツ
   じゃおかしいし…。」(南部)
  「そうだな、あのままが一番だな。」(太田)

3人が楽しそうに話してると相原が大きなお皿にたくさん食材を乗せてやってきた。

  「司会、お疲れさん。晶子さんと結婚する時の参考になっただろう?」(島)
  「へ?晶子さんと???」

相原が真っ赤な顔をして叫ぶ

  「なぁんだ、まだ先ぽいな。」

太田が“おいしいもの期待してたのに”と続ける。と、そこへユキが飲み物を持ってやってきた。

  「相原くん、ありがとうね。」

ユキはそう言いながら持っていたシャンパンを渡した。

  「ありがとうございます。」

相原はいつもと違うユキに少しドキドキしながらシャンパンを受け取った。

  「南部くんもありがとう。このドレス、もう着られないと思ってたから
   感動しちゃったわ。よく取ってあったわね…悠輝さんにもお礼を言わな
   くちゃいけないわ。」(ユキ)

南部はこの後すぐに会える事を言えなかったので“言っておきます”とだけ言った。

  「いいのか?あいつユキを放っておいて…」

島は口ではそう言いながらコスモタイガー隊員とじゃれてる進を見た。

  「飲まされてる、飲まされてる…ははは…」(南部)

そこへ真田がやってきた。

  「ユキ、楽しいか?」(真田)
  「はい、普通の式よりうんと…きっと楽しいと思います。」

ユキはしっかり真田の眼を見て言った。

  「そう言えば真田さん、よくユキの指輪のサイズわかりましたね。古代、
   ユキの指輪のサイズ知ってたんですか?」

島が不思議そうに言うと南部と真田が眼を合わせて笑った。

  「え?その笑いは何?」(太田)
  「古代なんかが指輪にサイズがある事知ってると思うか?」

真田が笑いながら言う。

  「え~、説明しよう!」

南部が人差し指を顔の横に並べ得意げに一歩前に出た。

  「まず最初に申し上げますとユキさんの指輪のサイズは私のカンです。」

南部の一言に“えぇ~”と3人が驚く

  「…と言うか大体のサイズしか分からなかったのでこっそりユキさんをビデオ
   撮影して…言っておくが指を、だぞ?まぁ携帯で、だけど。それを真田
   さんの端末に入れて計算したんだ。俺の眼と同じサイズだったからバッチリ
   だったけどね。同じ方法で古代のも作ったって訳。」

南部の説明に“へぇ~”と関心の3人。

  「…全然分からなかったわ。でも指輪を作る鉱石なんて積んでないでしょう?
   コスモナイトと色が違うし…これはなに?」

ユキが真田に聞くと

  「これはアクエリアスの石だよ。浮遊大陸にたくさん転がってるんだ。
   浮遊大陸はひとつひとつ構成が違っていてね。一番大きな大陸の地盤を作っ
   ている強い鉱石なんだ。加工するの大変だったんだぞ?」(真田)
  「あそこの…石…」

ユキは指輪を触りながらもう一つ聞いた。

  「このダイヤは?」

…と。

  「それはサーシァが俺に残したイスカンダルのダイヤだ。科学者の俺が言う
   のも変かもしれんがお守り代わりにいつも持っていてな…小さく砕いて
   カットして入れた。うまく研磨して埋め込んだから引っかかんと思うが
   気に入ってくれたか?…デザインは南部なんだがな。さすがに加工はでき
   てもデザインは…なぁ。」

真田が南部を顔を見合わせた。