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続 さらば宇宙戦艦ヤマト 2

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  「ちょっと来てくれよ」

島は太田と相原を呼んだ。二人はすぐ島の部屋にやって来たが分解されたアナライザーをみて驚いていた

  「どうしたんだ?このアナライザー…直してるのか?」(太田)
  「あぁ、長官にお願いして譲り受けた。アナライザーは真田さんが造ったそうだから
   直せるかな、って思ったんだけど…山本が随分頑張ってくれてるが俺がちょっと
   力不足でさ…相原、結構手先が器用だろ?」(島)
  「まぁ機械いじりは大好きだけどなぁ…アナライザー暴れたりしないか?」

相原が冗談交じりで言うと

  「こいつ怪力だからなぁ」

山本が手を止めずそうつぶやいた







  「電源入れるぞ」

4人がかりでなんとかアナライザーの復元(?)に成功した
しばらくするとピコピコとライトを点滅させた

  「…アナライザー?」

島がおそるおそる話しかけるとアナライザーはキョロキョロしながら島達を見た

  「シマサン…ココハ?」

状況が読めていないようでアナライザーはありとあらゆるライトを点滅させた

  「…覚えてないのか?」(島)
  「ワタシハやまとニ乗ッテイマシタ。おぺ中ニ被弾シテ…ソコカラ記憶ガナイ。」

アナライザーが真っ赤なライトを点滅させた

  「佐渡先生ハ?ミークンハ?」

頭をくるくるしながらまるで二人(?)を探してるかのような仕草をした

  「…アナライザー、よく…聞いてくれ。落ち着いて聞いてほしい。」

島がアナライザーの前に座ると両手を握った

  「佐渡先生は…オペ中に被弾して…みーくんと一緒に亡くなった。アナライザーも
   その時バラバラになってしまったんだ。」

その一言で一瞬ライトの点滅が止まった

  「真田さんも、古代も…ユキももうこの世にいない。俺たちは一生ヤマトに乗り込む
   事もない…」

島が嗚咽をこらえてそこまで話すと相原が我慢しきれず泣きだしてしまった

  「…ゆきサンガ…死ンダ?ウソダロ?」

アナライザーのライトは青と白の点滅に変わった

  「俺ヲ直セルノハ真田サンダケ。俺造ッタノ真田サン。真田サン死ンダノウソ。」

点滅の速度が速くなる

  「落ち着けアナライザー!落ち着け!」

その瞬間アナライザーの点滅が止まった

  「ゆきサンガ白イうぇでぃんぐどれす着テ笑ッテ手ヲ振ッテル記憶ガアル。ヤマトの
   甲板デニッコリ笑ッテコッチ見テル。」

アナライザーの一言でクルーが一瞬止まった

  「アナライザー、その映像出せるか?」

相原が一呼吸置いて聞いてみた

  「イツノ映像カワカラナイ。デモデキル。」

相原は真田の端末とアナライザーをケーブルで繋いで映像を録画できるようにした

  「いいぞ、アナライザー。」

相原の言葉を合図に真田の端末にあの空間が映し出された。その空間を男4人が息をのんで見守っていた

しばらくするとモヤが発生した。島達もいたがそんな現象はなかった

  「モヤが…俺達には見えなかったぞ」

太田が小さな声で言った

白いモヤがヤマトの形のように見えてくるとそこに顔ははっきり見えないが甲板らしき部分に人が立っているように見えてきた。その人の形もはっきりしないがだけど直感で誰だか解った。

  「このすみにいるの加藤だよな?」

島がそう言うと

  「ソウデス、羨マシソウニ古代サントゆきサンヲ見テルデスヨ。
   ゆきサンハミークンヲ抱イテイマス。」

アナライザーが答える

  「その隣にいるのが古代とゆき…後ろに真田さんか?」

ぼんやりとだが赤いラインの入った服を着てる人が見えてそばに立つ女性らしき影が黄色い。黄色の後ろに心配そうに立つ青いラインの服を着てる人が立っている。かなりの人数が甲板にいるのがわかる。

  「間違いない…ヤマトだよ。出航準備してるんだ。」

気付くと甲板にいた黄色の影が真っ白になってさっきまで茶色かった頭らしき部分も白くなっていた

  「今、ゆきサンガドレスに着替エテキマシタ。」

すると甲板にいた影が消えて第一艦橋らしき部分が明るくなった

  「出航準備ガ整ッタラシクいすかんだるヘ向ケテ機首ヲ方向転換スル
   ミタイデス。自動操縦カナ?」

アナライザーは不思議そうに赤と青のライトを点滅させた

  「佐渡先生ミークン抱キシメナガラボロボロ泣イテマス。ゆきサンノ
   花嫁姿ヨホド嬉シイノデショウ。真ン中ニイマス」