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続 さらば宇宙戦艦ヤマト 3

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翌日朝一番の便で田中は帰って行った。同じ便であとふたり一緒に戻って行った。見送りに行くと3人は泣きながら特別便に乗って行った



  「後…8人か…」

島が三人を見送った後展望室でそうつぶやいた

  「寂しくなってきたな…古代。明日ちょっとそっちに遊びに行っていいか?
   ひょっとしたらそろそろ俺達も戻らないといけない時期になってきたかも
   しれないし軍にいつまでも甘えてるわけにいかない。いつ足元をすくわれるか
   わからないしな…

   アナライザーとここに残ってるみんなを連れて行くよ。」

島はそうつぶやくと藤堂に紹介してもらった管制官の司令部へ連絡を取り明日救命艇が飛べるよう手配をお願いした。それがすむと月に残ってる8人に“明日ヤマトの消滅地点へ救命艇で向かう。時間は決まり次第連絡するので搭乗する、しないを返信してほしい”とメールを送った


しばらくすると相原が島の部屋にやって来た

  「行くよ、時間はまだ未定?」

そう言いながらベッドに座った。

  「…最後になるの?救命艇で飛ぶの…」(相原)
  「…わからん…でもそろそろ決着つけなくっちゃな、って思ってはいるんだ。
   
   でもな…近いんだよ…なここから飛ぶのが…」(島)
  「今、ヤマトはどのあたりを飛んでるかな…太陽系は出ただろうけど銀河の中
   だよな。まだ…一度戻ってきて俺たちも一緒に連れて行ってくれないかな…
   地球に戻ったらユキさんの代わりを務め上げるだけの力なんてないかもしれ
   ないし…」

相原が大きなため息をついた

  「ユキはそう思うと偉大だな。見た目は思い切り女性なのに男顔負けのところが
   あったりでも…すごい女性だよな。誰も代わりなんてできない。相原はユキの
   代わりじゃない。お前はお前なんだから…長官だってお前にドレス着て社交界
   に出ろ、なんてわけないだろ?(相原も笑う)お前らしく秘書をこなせば
   いいんだよ。確かにいろんなところでユキだったらどうするかな?とか思う
   だろうけど。俺はお前と13の頃から一緒だからお前の事よく知ってるつもりだ。
   全部が全部知ってるわけじゃないがお前のその気のよく回るところはお前なら
   ではの特技だと思うし…」(島)
  「…そこがよくわからないけど…」(相原)
  「そんなの自分で分かるわけないだろ?いいんだよ、お前がお前らしく仕事する
   ことがいい仕事につながるはずだ。誰だって初めての仕事は大変さ。慣れてる
   仕事の方がいいに決まってる。ユキなんかまるっきり畑違いの仕事だぜ?
   おそらく数名秘書候補がいたと思うけどすっげぇがっかりしたと思うぜ。
   だって長官秘書だったらどこの玉の輿掴むかわからないだろ?(島が笑う)
   秘書が女性だったら、だけどな。ユキは最からそんなつもり全くないし古代
   と付き合ってなくても全く意に介さないタイプだっただろうから長官も仕事
   やりやすかったと思う。」(島)
  「そうだな…ユキさんは仕事とプライベートとしっかりわけてたもんな」(相原)
  「古代が病院送りになったときだけはちょっと嬉しそうだったけどな!」

島はそう言って笑った

  「お、管制官から返事が来てる…明日の午前11時に出航許可だと。」

島はそのままメールで出航時間前15分前に集合するようメールで伝えた

  「明日、花でも持っていこうと思ってるんだけど…これから一緒に買いに行かないか?」

島が端末を閉じながら相原に告げた

  「結婚式に花もなけりゃ花嫁さんかわいそうだろ?百合とかバラとか…こう…」(島)
  「…ブーケだろ?全く…」

相原がそう言うと“そう、それ!”と島が叫びチップを片手に相原の手を引いて島の部屋を出た