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続 さらば宇宙戦艦ヤマト 4

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島は談話室を一人抜けると部屋に戻り端末を開いて藤堂にメールを送った

  <昨日はお疲れさまでした。
   ユキのお父さんから電話をもらいユキのお母さんがユキのバッグを見て少しだけ
   ど正気を取り戻した、との事でユキと古代の遺品があったらぜひ引き取りたい、
   との事なのでよろしくお願いします。

   後英雄の丘ですがテレサは沖田艦長の後ろに…守護神ではなく女神、という形
   で残したい、と話がありました。

   そう言えば式典はどうしますか?出来れば静かにやりたいです>


島はそう入力すると一度読み返してから送信した









  「報告してきたぞ。」

島が談話室に戻ると人が増えていた。先に戻っていた10人が揃って談話室に来ていたのだ

  「みんな、体は大丈夫か?」

島の問いかけに“島さんこそ大丈夫でしたか”と声が飛び交った。

みんなはあれからもう一度ヤマトが消滅した地点へ行って相原が撮った写真やアナライザーの映像を見せた

  「今頃…どこまで行ってるかな。イスカンダルへ行ったらあいつらどうするんだろ?
   スターシアさんと守さんの静かな生活邪魔しなきゃいいけどなぁ」

相原がそうつぶやくと

  「スターシアさんなんか結構鋭くてヤマトが来ています、なんて言ったりして!」

南部が冗談半分本気半分で言うと

  「守さん、ショック受けるだろうな…古代が死んだ、って聞いたら…」

山本が守が戦死した事を知った時の進の顔を思い出していた

  「守さんだってガミラスがいなくなって平和になったって思ってるだろうからな…」

太田が言った







  「古代…やっぱりお前が行くべきじゃなかったんじゃないのかな。」

島は相原からもらった幸せいっぱいのユキとのツーショットを見ながら話しかけた

  「誰が行っても寂しい思いをするけどさ…やっぱりお前は残らなきゃいけなかったよ
   この先18名をどうやって引っ張って行ったらいいのか…俺、わからないよ。」

自然と涙がこぼれる

  「ユキのお父さんはいい人だな。お前を実の息子のようだとさ。なかなかいないぞ?
   ユキのお母さんは強そうだ。ユキ以上にお前ペースに巻き込まれて大変だった
   だろう?でもそのお母さんがかなりきちゃってるよ。お父さんにはどうしてユキを
   連れて還って来てくれなかったんだ、って言われちゃうし…まぁ人の子なら当然
   だよな…。
   さて…と。俺も荷物、整理しようかな…。古代のばっかやってて自分の汚れもの
   もまだ出してなかったな…」

島は涙をぬぐうと自分の荷物を取り出した









  「ウソだろ?」

いつ入ったのか…島の荷物の中にピンクの便箋が入っていた。表に島くんへと書いてある
島はそっと便箋を手にとって開いた



     島くんへ

   私ね、島くんの第一印象すっごく強く覚えてる。中央病院で会ったのよね。
   古代くんも一緒で…私の事すごい目で見てる、って思ってツンツンしちゃった
   記憶があるのよ。

   後からスターシアさんの妹さんとそっくりだったって聞いたけど。

   私ね実を言うと島くんの事大好きでした。島くんは私の事なんとも思ってなかった
   かもしれないけど…でもどうして古代くんになったのか自分でもよくわかりません

   島くんと古代くんは仲が良すぎてケンカして…私余り友達がいないからすごく
   うらやましかった。密航してる時ちょっと楽しかったのは私だけ?佐渡先生と島
   くんしか知らないから様子見に来てくれる時すごい嬉しかった。本当にありがとう

   でもダメね…けがしちゃって…負傷者もたくさんいるのに…看護する側の人が
   看護されてるようじゃ乗務してる意味ないわよね。

   でも…もうダメだから…最期古代くんの背中を見ながら死にたいから第一艦橋へ
   行きます。みんながいる前で死んじゃうと思うけど…迷惑かけちゃうけど許してね

   古代くんの背中を見ながら、って事はもちろん島くんの背中も見えます。

   島くん、私がいなくなった後の古代くんをお願いします。真田さんもいるから大丈
   夫だと思うけど私の後を追う事はないと思うけどとても心配です。

   いつまでもクルー同士仲良く…地球のために頑張ってください。

   ヤマトは絶対勝利します!信じています。

                                   森 雪