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続 さらば宇宙戦艦ヤマト 5

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それから2週間が過ぎた。間もなく休暇の明けるものも出てきた

クルーは思い思いに過ごしていた。なかには家族で旅行に行く者もいた。






  〈島、明日で英雄の丘の工事が完成する。午前9時に来れるか?〉

夕方藤堂からメールが入っていたので

  〈了解です、明日午前9時に伺います〉

短く返信した





  「おはようございます」

島は藤堂に向かって敬礼した。藤堂も答礼し二人で駐車場から英雄の丘に向かった

  「時々様子は見に来ていました。」

島が階段を昇りながら藤堂に話しかけた

  「そうだろうと思っていたよ。あの二人の顔はどうかね?」(藤堂)
  「ユキはキレイに仕上がっていますが古代はもっとボサボサ頭でしたよ」

島が笑いながら答える

  「ははは、少しの事は目をつむってやってくれ」





5分ほど雑談しならゆっくり階段を昇り切ると見慣れた風景が現れた。沖田は海を眼下に堂々と立っている。二人はゆっくり沖田の足元に近付くと手を合わせた。

島は最後まで工事中だった沖田の後ろを見た。するとそこには両手を組んだ美しい女性像がみんなを守るかのようにあった。

  「…キレイですね。」

島はアナライザーを連れてくればよかったと思った。実際テレサと会った人は全て戦死してしまっていて唯一アナライザーだけが対面していた。このテレサの像はそのアナライザーのメモリーにあった女性を復元したのもだった

島はテレサに黙とうを捧げると土方のレリーフに向かい手を合わせた

  「艦長…艦長の的確な指示で私たちは都市帝国を叩く事が出来ました。」

島はそう言いながら手を合わせた。そして次のレリーフを見た








  「古代…ユキの隣はどうだ?」

島は知らない間に涙が出てきてしまった

  「古代…古代!」

藤堂はレリーフにしがみつきながらなく島にかけてやる言葉が浮かんでこなかった









  「すみませんでした…」

島が全員の顔を確認した後取り乱した事を藤堂に詫びた

  「いや…当然だと思うよ。だって…家族だろう?」

藤堂も目が真っ赤だった。それから二人は架設の位置などを確認して英雄の丘を後にした










  「英雄の丘の工事が終わったぞ」

島は夕食の時食堂でメインクルーに伝えた。そして藤堂から日程を詰めて連絡くれる、と言った

  「そうか…前に行った時まだレリーフにカバーがかかってて見れなかったから明日
   行ってみようかな」(相原)
  「そうだな、ちょっと行こうか」(太田)
  「テレサが…きれいだった。」(島)
  「地球を守ってくれた女神だもんな。あぁ~お会いしたかったぜ!」(南部)
  「でもさ、よく見るとユキと似てるんだよな。ひょっとしてユキは地球外生命体
   だったのか?」(島)
  「スターシアさんも妹と間違えたもんな!」(南部)
  「あぁ…ユキはサーシアさんにそっくりだったからな。あのサーシアさんが
   生きてたらまた違ってたかもしれないな」(島)
  「お?浮気しちゃう?大介くん?」

南部がそう言って島を茶化した

  「フン、なんとでも言え!…明日俺はアナライザーを連れて行こうと思う。」

島がそう言うと

  「島、エアカーレンタルして一緒に行こうよ」

相原が提案すると

  「「賛成!」」

山本も太田も手を挙げた