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続 さらば宇宙戦艦ヤマト 6

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  「島、太田、花は買ったのか?」

藤堂が聞いた

  「あ、相原から聞きましたか?えぇ、予約しました。みんなの分もまとめて注文して
   おいたのできっとすごい事になってると思いますよ。」

そう言って島が笑うと

  「なんでも花言葉がどうこう、って…」(藤堂)
  「そうなんですよ、黄色のバラはだめだそうですよ。」(島)
  「そう、島がそれを買うんじゃないかとヒヤヒヤしましたよ」(太田)
  「知らないものは知らないんだ。」(島)
  「あ、長官、見ました?これがヤマト名物の“島短気、プチ切れ”です。」

太田がそう言うと藤堂が大笑いした

  「…いい旅ができそうだ。…その花屋に私の分も頼んでおいたよ。みんなと同じで
   ちょっと貢献しておいたさ。」(藤堂)
  「え?長官もですか?」((島、太田))
  「それと結婚式に足りない者がある」

そう言うと藤堂は袋に入ったお米を見せた

  「「ライスシャワー!…うかつだった」」

二人はそう言うと“失礼いたしました”と艦長室を後にした






  「長官は何にしたんだろうな」

第一艦橋の話題はそれだった。

  「でもなかなかかぶらない花、ってないぞ?」(相原)
  「だよなぁ18人が全部買ったらそれこそ全シリーズ完売状態だぜ?」(島)
  「島サン、オ久シブリデス」

そこへアナライザーが入って来た

  「おぅ、しっかり働いていたか?」(島)
  「ハイ、長官ノモトデシッカリ働キマシタ。島サンノ所ニイタラオ馬鹿ニナリソウデ…
   ココデ使ッテモラエテヨカッタデス」

島は思わず頭を小突いた

  「いってぇ…石頭だな!置いてくぞ?」
  「ヒャァ職権乱用デス。長官ニ報告シナクテハ!」

第一艦橋の変わらない風景だったはずだった…きっとユキがいたらユキのおしりを触ってそれを見た古代が怒ったり…楽しいけど足りない…
















  「長官、出航準備整いました」

島が古代の出航準備を思い出してそう伝えた。藤堂がうなずくと

  「よし、全員配置に付け!」

藤堂の一言に全員が敬礼で答えると指定席に座った。アナライザーは真田の席に座りユキの席は空席のままだった

やがて島の指示のもと補助エンジンがうなりエネルギー充填がすむとイカリをあげて大海原へと向かった




















  「…すばらしい艦だ。」

YUKIは大気圏の外へ出た。乗組員は全員地球へ向かって敬礼をすると少し緊張の糸がほぐれた様子だった。島は余りにもスムーズな動きに感動していた

  「ヤマトで操縦しにくかった部分が…すっごい軽くなってる。確かにヤマトの1/3ほど
   の大きさだがクセがない…でもすごいしっくりくる操縦かんなんだよな。」

月基地はすぐに着く。

  「さて、最初の離陸はうまく行った。問題は着陸だな。月基地からのけん引はまだ
   無理だろう?」

島が太田を見ると“まだです”と首を振ったので

  「じゃぁ久々に手動着陸だな。…任せろ、大丈夫さ…。YUKI頼むな!」

島はすっかり気に入ったYUKIの操縦かんを握りしめた








  「お久しぶりです。」

クルー達は自由時間を使って月基地のロビーで花やと待ち合わせをしていた