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続 さらば宇宙戦艦ヤマト 7

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  「随分…崩れちゃったな。」
山本がマザータウンから少し離れたダイヤモンド大陸をみてつぶやいた。あの時山本は加藤と一緒にユキの救出活動に出ていた。

  「ヤマトが来た事は知ってるよな…きっと。藪…お前の読みが当たったのか危うく
   地球を目前に宇宙の藻屑になりそうだったよ。なぁ艦長にお礼言ったか?ちゃんと
   レリーフ造ってもらえたんだよ。同じところにユキもいる。きっとお前だって誰で
   も良かったわけじゃないだろう?ユキを連れて行きたかったんだよな。」

島がつぶやくような小さな声で言った。

  「古代が血相変えてたからな…。直前にスターシアさんからダイヤモンド大陸が沈む
   って聞いてたから…でもユキを返してくれてありがとう。」

島は途中きれいに咲いている花を摘んでダイヤモンド大陸の前に置いた。ダイヤモンドはとてもきれいであの恐ろしい瞬間が嘘のようだった

  「そう言えば守さんの荷物にたくさんこのダイヤモンドが入ってたんだよな。
   真田さん、あれどうしたんだろう?ユキのネックレス作ったのまでは知ってるけど…」

島が思い出したように言うと

  「実はあれ、南部で預かってるんですよ。地下の大金庫で。あれ時価にするととんでも
   ないものになってしまうそうです。でも真田さんから戦艦の塗装に使えないかと
   相談を持ち掛けられて…地球のダイヤモンドとほとんど成分は変わらないそうですが
   なんせ数が少ないから…他に何か役に立てるものがないか、なんて言ってたら…
   その真田さんが…」

南部がそう返事をした

  「後からあの反射衛星砲をヒントに作った空間磁力メッキはこのダイヤモンド鉱石を
   ヒントに作りだしたそうだ。真田さん自身もそれが気になって沈む前に結構な量を
   積んでいたらしいんだ。もちろんそれはスターシアさんの了解を得た上で、だけど。」

南部は“そうそう、飲みながら話してたんだよ”なんてすごい昔の事のように話した。

  「安らかに…」

5人はそう言うとそっと手を合わせた






  「ねぇ待って!」

マザータウンに戻った5人を迎えたのは元気なサーシアの声だった。遊び相手はアナライザーだった

  「サーシアちゃん?」(島)
  「あ、お帰りなさい。」(サーシア)
  「島サン、オカエリナサイ。待ッテマシタ。コノ人ドウニカシテクダサイ」

アナライザーは疲れ切った様子で島に助けを求めてきた

  「どうした?アナライザー?」(島)
  「モウ、疲レマシタ。」

アナライザーはそう言うとすごい勢いでフロアーを出て行ってしまった

  「サーシアちゃん?」

5人が顔を覗き込むと

  「アナライザーって面白いわね。あの格好といいしゃべり方と言い…最初は一緒に
   お勉強してたの。地球の事知りたくて…でも余りしつこく聞きすぎたのかしら?
   なんか途中でイヤになっちゃったみたい。」

美人に目のないアナライザーも根を上げるほど勉強したんだろうな

  「そう…アナライザーはロボットだけど人に近い状態だからきっと疲れちゃったんだ
   ろうね。サーシアちゃんだってずっと走ってたら疲れちゃうでしょ?それと一緒。
   ちょっと解放してやってくれな。」

島がそう言って笑うと

  「ロボットよねぇ?しょうがない…今回は許してあげる。」

そう言ってにっこり笑うサーシアはとてもかわいらしかった









  「ここが叔母さまの墓標よ。」

午後になり約束通り島はサーシアと散歩していた。島はスターシアの妹のサーシアのお墓参りがしたいとお願いしてサーシアに案内してもらっていた。

墓地にある一番新しい墓標…

  「時々お母様がくるみたいで…」

墓標にはさっき置かれたような花が置かれていた

  「島さん、私が地球に行きたい、って言ったら…どうなるかしら…」

島は突然の事で驚いたが

  「そうだな…もし地球連邦がOKした場合だけど多分地球での両親を探さないと
   いけないだろうね。地球になれるまで地球の文化を教えてくれる人と生活を一緒に
   してくれる人を探さないとダメだよね。今だってご両親と一緒にすんでるよね?
   身の回りの事はロボットがやってくれるはずだけど地球じゃそうもいかない。
   例えば勉強だって学校、って所があってたくさんの人と一緒に勉強するんだ。勉強
   だけじゃない。スポーツというものも習う。たくさんの人がいればその分だけ
   いろんな考え方の人と出会うんだよ。」

島は自分たちが小学生だった時の事を思い出していた。

  「まぁサーシアちゃんの場合住む所から、だからね。ちょっと大変かもしれないけど
   案外楽しいかもしれないよ。」