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続 さらば宇宙戦艦ヤマト 8

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  「長官、ヤマトが消滅したポイントに着きました。」

島はYUKIを止めて藤堂に報告した。藤堂はマイクを取った

  「ヤマトが消滅したポイントに着いた。総員宇宙服着用し甲板へ」

そう言うと全員が甲板に出た。






  「黙とう」

藤堂は整列した全員に向かいそう言うと誰もが目を閉じた。サーシアも直前に島から聞いていて目を閉じていた。

黙とうが終わると藤堂はスターシアから頂いた真っ白な花をその空間に投げた。

  「イスカンダルの墓標に捧げる花だそうだ。」

藤堂がそうつぶやくと再び全員で黙とうした




  「島さん、ここがテレサさんとヤマトが巨大戦艦に特攻したところなの?」

サーシアが聞いてきた。

  「あぁ、そうだよ…ここでヤマトは消えたんだ。」

島は遠い眼をした

  「ここで叔父さまは…」(サーシア)
  「そう…」(島)
  「ねぇ島さん、ずっとヤマトはYUKIと一緒だったのに先に地球へ向かって行ったわ
   どうしてかしら?」(サーシア)
  「ずっと?」(島)
  「そう、イスカンダル出てから時々いなくなったりしたけどだいたい一緒に動いてたわ
   だけどここに止まらないで行っちゃった。」(サーシア)
  「きっとなにかする事があったんだよ。」

島はそう言いながらずっと一緒だった事が嬉しかった

  「総員出航準備にかかれ」

藤堂の一言で島はサーシアに

  「戻ろうか。地球はもうすぐだよ。」

そう言ってYUKIの中に戻った

サーシアはこの航海で太田の指導のもとレーダーの仕事をしていた。やはり飲み込みがよくあっという間に仕事を覚えてしまった。時間があるといろんなところに顔を出したので誰からも慕われていた。

  「サーシアちゃん」

幕の内が食堂の前を通ったサーシアを呼んだ

  「はい?」

サーシアが笑顔で幕の内の所へ行った

  「もうすぐ地球だ。YUKI最後の食事がもうすぐできるから時間があったら手伝いに
   おいで。」

幕の内の手伝いをするとその後でおいしいものが待っているのでサーシアは幕の内の手伝いが大好きだった

  「わかったわ。後でね!」

サーシアは笑顔で食堂を後にした。

サーシアは気になる事があった。なぜヤマトはここへ寄らず行ってしまったのか…それを知りたくてひとりになれる場所を探していた。休憩時間じゃないのに自室に戻る事はちょっと後ろめたかったが自室に戻ることにした。



  「ふぅ…」

サーシアはベッドに腰をかけると気持ちを集中させた

  「ユキさん…お願い…私に気付いて。」

そう心の中で念じるとサーシアの脳裏にユキが現れてた

  〈サーシアちゃん、もうすぐ地球ね。長い航海で疲れたでしょう?〉(ユキ)
  「ユキさん、良かった…どこかへ行ってしまったかと思ったわ。」(サーシア)
  〈私はどこにも行かないわ。ずっとサーシアちゃんのそばにいるから。スターシアさん
   の代わりにあなたを守るわ。きれいなお花ね。イスカンダルに咲いていた花よね?
   スターシアさんが妹のサーシアさんに捧げていたお花だわ。〉(ユキ)
  「ユキさん…ヤマトは何処へ行ってしまったの?」(サーシア)
  〈ヤマトは…仕事を終えたの。最期の仕事。〉(ユキ)
  「最後の仕事?」(サーシア
  〈そうよ、最初の仕事がイスカンダルへコスモクリーナーを取りに行く事だった。
   今回の仕事はサーシアちゃんを地球に送り届ける事…。〉
  「私を?」(サーシア)
  〈スターシアさんはあなたをこのままイスカンダルに縛り付けたくなかったの。でも
   地球へ送る力もない…私達がイスカンダルに行くと言えば島くん達も来ると思っ
   て…〉
  「私は生れて来てはいけなかったの?」(サーシア)
  〈違うわ。あなたが生まれてスターシアさんも守さんもとても喜んだわ。でもイスカ
   ンダルに将来はない…その事を嘆いていたの。だからYUKIが来た時二人は
   話しあってあなたが地球へ行きたいと言ったら送り出そうと決心していたのよ。
   スターシアさんは女王として一生をイスカンダルで終わらせる決心をしている。
   だけどそれは自分で終わりにしたい、って思っているの。星の運命に左右され
   るのは自分で最後にしたい、って…。〉(ユキ)
  「今お父様とお母様は何をしてらっしゃるの?」(サーシア)
  〈ヤマトの航海日誌を二人で読んでらっしゃるわ。そして私達の写真も…YUKIが
   停泊中は見ていないの。〉(ユキ)
  「そう…二人で静かに暮らしてらっしゃるのね?」(サーシア)
  〈えぇ…寂しい、と言う事をお互い声にしないようにしてるのね。〉(ユキ)
  「ユキさん、私地球できちんとやっていけるかしら?」(サーシア)
  〈大丈夫よ…私が付いてるから。安心して…〉(ユキ)
作品名:続 さらば宇宙戦艦ヤマト 8 作家名:kei